人的資本、知的財産、サステナビリティ、組織文化──。企業を評価するうえで、財務諸表には表れにくい情報への関心が高まっています。投資家だけでなく、顧客、従業員、取引先など、さまざまなステークホルダーが企業を見るなかで、何を開示し、どのように説明するかは、経営にとっても重要なテーマになっています。ただ、非財務情報を数多く開示すれば、その企業の将来性や競争力が伝わるとは限りません。重要なのは、それぞれの情報が事業とどう関係し、どのような成長につながるのかを示すことです。財務と非財務を別々に語るのではなく、両者をつなぎ、一貫した企業像として伝えることが求められています。本特集では、この課題を「ブランド・エクイティ・ストーリー」という視点から考えます。財務と非財務を結ぶ考え方、投資家との対話、自社固有の価値の言語化やブランド再定義など、複数の角度から企業価値をめぐるコミュニケーションを捉えながら、広報・IRがその接点で果たす役割を、理論と事例の両面から探ります。
2027年に10周年を迎えるOSAJI。その手前で、社員主体の「ブランド再定義プロジェクト」が動き出した。限られた予算のなか、約1年かけて全国の拠点を巡回。一人ひとりの言葉を引き出していった過程と、その先に開いた社外への扉について聞いた。
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