スマホが変えるマーケティング 欲しくなる「瞬間」を捉える!
スマートフォンをはじめとするモバイルデバイスが進化・普及したことで、消費者はいつでもどこでも自ら情報を取得したい時に取得することができるようになりました。現代のマーケティングにおいて、そうした「○○したい」と思った瞬間を、マクロでもミクロでも両方の視点から考えることが、マーケティングの機会創出を最大化するためにも重要になっています。
この特集では、そうした「瞬間を捉える」ことに挑戦する企業の取り組みを中心に、最新の潮流を紹介します。驚異の広告・キャンペーン
広告クリエイティブは、日々進化するテクノロジーや消費者の変化を受けるので、その時々を反映した表現になっていきます。今回は、広告業界の第一線で活躍する50人のクリエイターに、2016年に実施された広告・キャンペーンの中から、最も驚異に感じたものを選んでもらい、一挙に紹介。クリエイティブを通して、2016年を振り返り、そこから見えてくる2017年の動向も予見します。
アナログメディアの進化を広告販促に生かす!
テレビや新聞、雑誌、OOHといった昔からある主要メディアは、近年のデジタル化とともにその形を変えています。例えば、テレビはインターネットとつながったことで、消費者とコミュニケーションを取る幅が広がり、テレビCMやコンテンツ制作にも影響を及ぼすなど、情報の届け方が多様化しています。進化するアナログメディアの活用を考えます。
2017年度 広告界動向予測
広告界が長年にわたり抱えてきた課題が顕在化し、社会全体で大きな問題となった2016年。2017年は、改めてその問題に向き合い、業界全体を健全化しつつ、さらなる成長を図っていくための仕組みの再構築をスタートする年と言えそうです。
本企画には、宣伝会議が運営するニュースサイト「AdverTimes(アドタイ)」で人気連載を持つ7人のコラムニストが登場。広告主・広告会社・メディア・クリエイターと異なる立場から、2017年度の広告・マーケティング界の動向を見通し、業界に携わる一人ひとりがとるべき行動を考えます。企業・競争から共創へ ビッグデータ活用の新境地
今後、IoTが浸透した時代に、データを最大限活用するためには「匿名加工情報」の取り扱いが大きなポイントに。加えてデータの利活用においては、企業の壁を越えた連携・アライアンスを目指す動きが活発化しています。「競争と共創」―企業1社に留まらない、マーケティングにおけるデータ利活用の方向性を考えます。
成熟社会のエンゲージメントマーケティング
経済環境を反映し、日本の企業はマス広告を投下してリーチと認知を獲得し、新規顧客を開拓し続けることを重視するきらいがありました。
しかし市場の成熟化が顕著になった今、LTVという概念が注目されるなど、既存顧客との関係性を重視する傾向が強まっています。加えてコモディティ化が進む環境下、「機能」ではない差別化軸を探す必要に迫られていることからも、消費者との間のエンゲージメントづくりに対して関心が高まっています。
定量化しづらい価値であることから取り組みが難しい面もある、エンゲージメントを重視したマーケティング活動。これから多くの日本企業が取り組んでいかざるを得ないテーマの、最前線の取り組みや概念を紹介します。ネット誹謗とブランドの壊れ方
昨今、テレビCMをはじめとする広告に対して視聴者からの批判が高まり、オンエア中止や謝罪に至るケースが散見されるようになりました。ソーシャルメディアの浸透により、個々の消費者の怒りやクレームが可視化されるように。少数の消費者のクレームが、容易にニュースとして取り上げられるようにもなり、“炎上騒動”がメディアを騒がせています。
“炎上”は一歩間違えればブランド価値を毀損する恐れがありますが、批判を過剰に恐れ、広告・コミュニケーションの内容や表現を安易に変えることが、逆にブランドにとってリスクとなることもあり得ます。止まらないネット誹謗に、企業はどう向き合うべきか。情報流通においてソーシャルメディアが当たり前の存在となった今、改めて考えます。大手から中小まで ネット社会でブランドが信頼を得る方法
SNSでバズって、広告費をかけずに一躍有名に...。一部の商品の武勇伝とも言える成功ケースが喧伝されることで、過度な期待が生まれています。その期待は、正しいものなのでしょうか。
また一方で、たとえ運よく話題になったところでその流れを実ビジネスにつなげるためには、玉石混交のネット社会の中で、信頼を得るための情報戦略やコミュニケーション戦略が必要です。ネット社会で「目立ち」さらに「信頼を得る」までのプロセスを考えます。FinTechの浸透で変わる マーケティング戦略
金融業界の大きな変動として語られるFinTechは、マーケティングの領域にも大きな影響を与えることが予想される。決済行動や人と人とのお金のやりとりのスタイルが変化すれば、消費行動の根幹を担う「お金そのもの」に対する意識や行動が変わっていくのだ。そこで、FinTechで変わる消費者の意識と行動、それを受けたマーケティングの未来を考える。60社のブランドマネージャーの戦略
あらゆる市場でコモディティ化が進み、また消費者のライフスタイル・価値観の多様化や消費行動の複雑化が加速する中、ブランドにとって「選ばれる存在であり続けること」はますます難しくなってきています。さらに近年では、デジタル広告のメディアプランニング・バイイング業務が自動化する中、知らず知らずのうちにブランドが毀損される恐れがあるなど、ブランドマネジメントにおける新たな課題も出てきています。
本特集には、そんな環境下、ブランドを守りながら熟成・成長させていくミッションを担っている60人のブランドマネージャーの皆さんが登場。抱えている課題から、注目のメディアやマーケティング手法、気になる消費動向、そして最新の取り組みまで、ブランドの「今」と「これから」について伺いました。厳しい環境下でも、消費者から愛され続けるブランドを率いるリーダーは、ブランドを取り巻く環境をどう捉え、どう波に乗り、どう壁を乗り越えようとしているのでしょうか。マスメディア全盛時代! 昭和のブランド力を生かす
マスメディアが圧倒的なリーチ力を誇っていた昭和の時代。そこで構築した「国民的ブランド」の地位は、メディアの分散化が進んだ現在では再現が難しいものではないでしょうか。昭和の時代に「国民的ブランド」をつくることができた背景から、現代における価値、最新のデジタルテクノロジーと組み合わせた活用方法までを考えます。ネット広告問題 広告界の対応 最前線
インターネット広告市場の拡大、プログラマティックの技術発展、スマートフォンの普及などを背景に、いわゆる「ビューアビリティ問題」への注目が高まっています。この問題の解決を目指すとともに、広告効果の測定指標の業界標準を定めるべく、業界団体や有識者の間では現在進行形で議論がなされています。とはいえ、漠然とした問題意識は持ちながらも、具体的な対応はまだこれから、というブランド広告主企業も少なくありません。現状の正しい理解と、今後の適切な対策を促すため、本特集では、欧米で展開されている議論の内容、および基本的な用語の解説を行います。コンテンツマーケティング
消費者が知りたい情報を能動的に取得するようになった今、企業目線の一方的な発信だけでは、企業や商品との接点がつくりづらくなっています。
特に難しいのが潜在顧客との接点づくり。そこで注目されてきたのが、より自然に消費者の日常に入り込む、コンテンツの活用です。
本特集では各社の実践ケースをもとに、コンテンツマーケティングのポイントを解説していきます。いま、実際に売れている商品を分析 シニア市場のリアル
世界でも類を見ない、超高齢社会に突入している日本。それゆえ、そこで生まれる需要、さらにその需要に応える商品も想像が難しく、注目市場でありながら、成功ケースが少ないのが現状です。想像が難しいのなら、“結果”から類推してみたらどうか。特集では現在、シニア層から支持されている商品を取り上げ、“結果”から背後にあるニーズを読み解きます。どう変わった?広告業界の働き方
国を挙げた「働き方改革」の流れの中で、広告業界の働き方にも社会の大きな関心が集まっています。多くの広告会社で新たに労働環境の改善に向けた動きが始まるなど、取り組みが進みます。人が資産と言われる広告業界が、今後も魅力的な職場として若い人にとって目指される存在であり続けるために「働き方改革」の今をレポートします。世界の秀逸プロモーションに見る 人の心を動かす「100のインサイト」
どれだけ新しいテクノロジーを駆使したところで、ターゲットの心理や心情の深い理解なしに、心に届くキャンペーンは実現し得ません。それならば人の心を捉え、行動を喚起した広告キャンペーンを読み解けば、その背後には、人の根源的な欲求や心理が見えてくるのではないか...。そんな仮説のもと、世界の秀逸プロモーションを100点弱集めてみました。事例を選定し、さらにその背後にあるインサイトを分析・解説していただいたのは、日本に留まらない活躍をされている12名のクリエイターやプランナーの方々。12名の「選者」の方々に国内外の秀逸事例を解説いただきながら、有意なインサイトを得る方法から、そのインサイトを具体的な施策に落とし込む際のポイントを考えていきます。