
クリエイターは何をインプットする?AIと共存する思考術
生成AIの定着によってクリエイティブ領域でのアウトプットの手段が拡張する一方で、あらためて問われているのが「何をインプットするのか」という根源的なテーマです。本特集では、クリエイターたちが、日々どんな情報や体験を取り込み、それをどのように思考へと昇華しているのかにフォーカス。日常の観察やリサーチ、対話、体験といった多様なインプットを通して、「人」にしか生み出せない視点や問いをいかに育てているのか。その思考術と実践を探ります。主体的な「個」の思考を育てるための視点を提示する、まさに頭の中=ブレーンに迫る特集です。
広告再考2026 クリエイティブの役割を問い直す
2026年を迎えた現在、変化の真っ只中にある広告クリエイティブ、そしてそれを生み出すクリエイターの存在意義とは――。生成AIの進化やメディア環境の分散、生活者の感性や価値観の変化により、広告を主戦場としてきたエージェンシーや制作会社はもちろん、クリエイティブに従事する個人に求められる役割が転換期を迎えています。どのような姿勢で事業や、その先にある社会と向き合うべきか――。今回の特集では、新たな役割を提示する仕事を生み出しているクリエイター個人や、広告会社・制作会社が2026年に掲げる方針などに迫ります。
大阪・関西万博デザインシステム大解剖<拡大版>
「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げ、2025年に開催された大阪・関西万博。閉幕後の今もなお、その象徴的なキャラクター「ミャクミャク」を筆頭に、多くの人々に強い記憶を残しています。その熱狂を高めてきたのが、“開かれたデザイン”をコンセプトとした「EXPO 2025 Design System」の存在。そこから生まれた「こみゃく」の二次創作なども盛んに行われ、多様な人々の参加と共創を促す“生成的オープンデザインシステム”として世の中に広がっていきました。今号では、2025年8月号の本誌特集「デザインシステム大解剖」をさらに拡大。システムの中核を担った引地耕太さんと改めてその全貌を紐解きつつ、本万博にまつわるデザインやキャラクターなどの“ソフトレガシー”が、これからの世の中でどう活かされていくのか、多様な領域の専門家らとともにその可能性を掘り下げます。
不確実性の高い社会でクリエイティブに企業が期待すること
あらゆる産業で市場の変化が加速し、先を見通すことが難しくなっている今。社会課題の複雑化やテクノロジーの進化、価値観の多様化など、企業を取り巻く環境はますます不確実になっています。そんな時代に求められているのは、「正解を出す力」ではなく、「問いを立て、創造的に考える力」。クリエイティブの本質は、まだ形のない状況に意味を見出し、人の心を動かす新しい視点を生み出すことにあります。本特集では、企業がクリエイティブにどのような期待を寄せ、経営や事業の中でどのように活かしているのかを探ります。広告やデザインの枠を超えて、未来を共に描くクリエイティブの可能性を、企業の組織づくりや具体的なプロジェクトから見つめていきます。
楽しみながら学ぶゲーミフィケーションとデザイン
ゲームの仕組みを用いて課題を解決する「ゲーミフィケーション」。以前から提唱されてきた考え方ですが、今あらためて、教育にとどまらず社会問題の啓蒙や企業研修など幅広い領域で導入されています。そこで今回の特集では、“楽しみながら学ぶ” を実現するゲーミフィケーションの可能性をデザインとクリエイティブの視点から探ります。外形的なデザインだけでなく、ルール設計や物語性、UI/UX などが、どのように認知や行動を変えていく力を持っているのか。実際の導入例や、多くのゲームを手がける専門家やクリエイターとともに、考えていきます。
クリエイティブ発想で人的資本を高めるアイデアフルな場づくり
「人」を企業価値を生み出すための資本として捉える「人的資本経営」が今、多くの企業で注目のテーマとなっています。働く人たちの力を最大限に引き出す仕組みが求められる中で、個々人のアイデアが活発に飛び交うような場づくりが改めて求められるようになりました。今回の特集では、クリエイティブやテクノロジーの側面からこれらを可能にするオフィスやコミュニケーションの設計、企業カルチャーの形成、共創を促す仕掛けなど、多様なアプローチを紹介。人と組織がともに成長し続けるために、クリエイティブな視点がいかに人的資本を高める原動力となり得るのかを探ります。
“越境”思考で捉えるクリエイティブの本質 ブレーンサミット2025
2025年7月、初となるブレーン主催のイベント「ブレーンサミット」を開催しました。テーマは「BEYOND THE IDEA AND CREATIVITY」。常に従来の発想や領域、事業の形を“越境(Beyond)”しようとする企業やクリエイター、クリエイティブクラスが集まり、「ブレーン=考える力」の本質を探ることが目的です。AIが最適解を導く時代に、クリエイターはどこまで企業やブランド、事業の可能性を広げることができるのでしょうか。本イベントでは、ただアイデアを発想するだけではなく、クリエイティビティのその先へ進むために必要な思考の深度やプロセス、発想の技法に迫りました。今号では現場で奮闘する30人のプロフェッショナルとともに「人が考えること」の価値を問い直した、議論の内容をレポートします。
【特集】世界のクリエイティブ AIの先に問われる信頼とリアリティ
2025年も主要な海外アワードの結果が出揃いました。審査や視察で現地を訪れたクリエイターの声や世界で注目されたエントリー作品などを紐解くと、AIの活用が広がる中、ブランドに今改めて問われているのは“信頼とリアリティ”だという状況が浮かび上がってきます。生活者といかに信頼を築いてきたか、そのブランドがその企画に取り組む必然性があるか。そして、現実の世界で実装され、本質的な課題解決に結びつくリアリティがあるか。そんな時代に、エージェンシーやクリエイターに求められる役割とは。主要な受賞作やその分析も交え、これからのクリエイティブの方向性を探ります。
未来を彩る挑戦 大阪・関西万博 デザインシステム大解剖
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとした「大阪・関西万博」。前号に続く今回の万博特集では、このテーマを体現し、万博全体のブランディングの基盤となっている「EXPO 2025 デザインシステム」に注目しました。ロゴやキャラクターを基盤としながら、多層的なコミュニケーションはどのように設計されたのかを紐解いていきます。さらに、このシステムをベースにしながら夢洲の会場全体のにぎわいを創出するプロジェクト「EXPO WORLDs」とあわせて、その全貌に迫ります。また前号に続く、パビリオンなどの企画制作に関わったクリエイターの声を集めたシリーズ「クリエイターの提言」もあわせてお届けします。

大阪・関西万博と未来のデザインクリエイターの提言
「未来社会の実験場(People's Living Lab)」というコンセプトを掲げ、ついに大阪・関西万博が4月に開幕しました。万博は企業や自治体、そして多くのクリエイターたちが共創し、新たな価値を提示する場でもあります。それぞれのパビリオンやプロジェクトを牽引するクリエイターたちが、万博をきっかけにどんな未来を構想し、どのようにデザインの力を用いてアプローチしていったのか。社会全体や業界に対する提言も含めて、その思考のプロセスを探ります。

未来を示すデザインものづくり伝統企業のリブランディング
「ものづくり」の伝統企業やブランドが顔つきを変える、いわゆるリブランディングに取り組む際、そこにはあらゆる局面で未来を描き出して伝える、クリエイティブの力が求められています。背景には国内外での市場拡大や経営体制の変更、トップの交代など時代とともにさまざまな変化があり、プロダクトそのものだけでなく企業・ブランドの意志を改めて反映するプロセスの構築こそ重要です。今回はいくつかのプロジェクトを例に、クリエイターからの提案や意思決定の流れに迫ります。

「欲しい」をつくるネーミングと行動デザイン
商品のコモディティ化が進み、SNSなどネット上を中心とした購買行動が定着している現在。プロダクトの「顔」となる商品のネーミングは、店頭のみが購買起点となっていた時代とは役割が大きく異なっている。生活者に愛されるキャッチーさを内包することはもとより、その先の「欲しい」「買いたい」といった態度変容を喚起する"行動のデザイン"が求められているともいえるだろう。さらには多くの人が当たり前だと思っていた従来の慣習などを変えるようなコミュニケーション設計においても、そのネーミングが起点となることが多い。今回は話題の商品やプロジェクトを例に、クリエイターの視点から人を動かすネーミング、行動デザインを探る。

いま人を呼び込む空間デザイン コンセプトのつくり方
コロナ禍を経て飛躍的に発展したデジタルプラットフォームや仮想空間の浸透に伴い、リアルな場や空間に求められる体験価値は変わりつつあります。人と人の交わり方も変わる中、場や空間を提供する企業は、どのようなコンセプトからデザインを生み出しているのでしょうか。今号では、企業のブランド発信拠点からオフィス、公共施設まで、さまざまな「場」に着目。つくり手や担い手の皆さんに話を聞くことで、これからの時代のコミュニティや場づくり・空間づくりのヒントを探ります。

未来の社会を共創 企業とクリエイター「事業」との向き合い方
企業や団体が新たに取り組む事業やプロジェクトにクリエイターが参画する際、一体どのように課題を抽出しているのか――。一方的な提案ではなく、事業主とクリエイターが良きパートナーとして傾聴と対話を重ね「共創」を進めていくスタイルが広がっている今。そのプロセスはやがて、未来の社会の創造につながっていきます。春には大阪・関西万博が開催され、未来に向けたクリエイティブな提案がますます盛んになりそうな2025年。今回は実際にローンチされた事業やプロジェクトの実例について、課題発見から実現までの流れを追っていきます。

広告再考2025 クリエイターと考える「効く」表現と手法
AIがあらゆる企画発想の現場に浸透する中で、2024年もさまざまな広告コミュニケーションの打ち手や新たなチャレンジが生まれました。そのような中で2025年、「人が創る」表現の価値、そしてクリエイティビティの本髄はどこに向かうのでしょうか。今号では、2024年のACC TOKYO CREATIVITY AWARDSの結果なども振り返りながら、トップクリエイターたちがマス広告からWeb動画まで多方面から「効く」表現や手法について深掘りをしていきます。また主要な制作会社・エージェンシーのトップの方々には2025年の方針や戦略も語っていただきました。

2025年の広告表現 企業がクリエイターに期待すること
いつもクリエイティブ面で活気のある広告主企業は、広告会社やクリエイターたちにどんなオリエンテーションを実施し、提案を受けているのか。2024年、広告宣伝活動に注力をした企業・ブランドはクリエイティブに対してどのようなこだわりを持っているのか――。今回は企業の広告宣伝関連の責任者、ブランド・事業責任者らにインタビュー。率直に「今、クリエイターに期待することは何か?」をテーマに話をうかがいました。手段や表現、顧客との接点が多様化する中、どのようなアイデア、企画実行力が求められているのでしょうか。間もなく2025年を迎えるにあたり、考えていきます。