明治期の文明開化を経て、西洋的なものが日常でも楽しまれはじめた1924年。廣田定一氏が自宅を改装して洋菓子の製造・販売を始めたことが、ヒロタの創業のきっかけだ。その後、シュークリームやマロングラッセを中心とした洋菓子を販売し、1949年には洋菓子のヒロタを設立した。
高度経済成長期を経た1970年代、女性の社会進出に伴い、主婦の家事負担が増えつつある中で既に登場していた即席みそ汁。手ごろで便利なものとして一部利用されていたが、手づくりのみそ汁とは程遠いもの。そこで永谷園は“家庭のみそ汁と遜色ない上質な味わい”の実現をとことん追求した。