2026.05.21 Open ライブオフィス・良品計画飯田橋ファーストタワー
自社のオフィスを、そのまま顧客への提案の場として開く。そんなBtoB販促の手法が広まっている。無印良品を展開する良品計画は2026年5月、東京・飯田橋の本社オフィスを「ライブオフィス」として法人顧客に公開した。実際に社員が働いている空間を見せることで、リアルな使用感と提案力を強化する。この取り組みが生まれた背景と、実際の運営の様子を取材した。
執務ゾーンの椅子はエリアごとに異なるカバーリングに張り替え、部門をゆるやかに区分。新たに開発した「椅子の生地張替サービス」は使用寿命が残っている家具を廃棄せず、生地を換えて再活用するというもの。同社のオフィスに来訪した顧客は、自社で現在使っている家具にも同様のサービスを利用できる。
リモートワークが拡大したコロナ禍から一転し、出社回帰が進むなかで、主要オフィス家具メーカーに共通するテーマは「エンゲージメントを高める、行きたくなるオフィス」づくりにあるという。人材確保の一環としてオフィスのあり方を見直すことは、企業戦略として欠かせないものになっている。
いま営業手法として注目されているのが、実際に稼働している自社の職場環境そのものを顧客に見せる「ライブオフィス」という手法だ。たとえばコクヨは、東京・品川の本社「THE CAMPUS」を一般公開し、多様な働き方を体現するオフィスとして法人顧客の見学も受け入れている。
こうした流れに、意外なプレーヤーが加わった。生活雑貨の代名詞として知られる無印良品の運営会社・良品計画である。良品計画が法人向け事業に本格的に取り組み始めたのは約3年前のことだ。それ以前にも無印良品の商品が法人の職場に導入されることはあったが、個別の購入にとどまっていた。...


