支出額、時間、精神状態……消費のリアルを把握せよ 数字で見る「推し活市場」 2026

公開日:2026年10月30日

3人に1人は「推し」がいる時代。そんなデータがあるとおり、いまや「推し活」は、アイドルやアニメ、ゲームなどを応援する行為にとどまらず、グッズ購入やイベント参加、企業とのコラボ商品、さらには日々の生活意識にも影響を及ぼしている。2026年に発表された複数の調査から、支出額や推し続ける期間、また企業との接点や生活の変化まで、「推し活」消費の現在地を読み解く。

エクスクリエ「推し活実態に関する調査(2026年)」

長年のファンが多いミュージシャン、VTuberは新規ファンが目立つ

推しとの関係はどれほど長く続くのか。エクスクリエが全国の15~69歳の男女1440人を対象に実施した「推し活実態に関する調査(2026年)」では、ジャンルによって推し活歴に違いが見られた(図表1)。

図表1 推し活歴

ミュージシャンを推している人では、「10年以上」が43.1%。スポーツ選手でも37.8%に上り、長期間にわたって応援するファンの割合が高かった。一方で、VTuberは「1年未満」の合計割合が調査対象ジャンルの中で最も高い。比較的新しくファンになった人が多いジャンルであることがわかった。

VTuberファンの6割以上が「企業コラボ」購入経験あり

ファンの熱量は、企業とのコラボ商品の購入にもつながっている。同調査で、推している対象と企業がコラボした商品・サービスの購入・利用経験を聞いたところ、最も割合が高かったのはVTuberで62.1%だった(図表2)。ミュージシャンやスポーツ選手などの推し活歴が長いジャンルと支出喚起は必ずしも比例しない場合もあることがうかがえる。

図表2 企業コラボ商品の購入経験

また、アイドルは59.3%、ゲームキャラ...

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ファンダムマーケティング

今や「推し活」は、グッズ購入やイベント参加にとどまらず、移動・宿泊・広告出稿など、その活動の幅は大きく広がっています。2025年の市場規模は約4.1兆円(推し活総研調査)に達し、国内の日帰り旅行市場に匹敵する一大市場です。本特集では、ファン心理と購買メカニズムを読み解きながら、企業がその熱量をどのように商品開発や店舗・体験づくりへ活かしているのかを取材。単なる人気や話題への便乗ではない、これからのマーケティング・販促を支える「ファンダムマーケティング」の実践を探ります。

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