来店理由が「人」になる時代 接客の販促効果
ネットショッピングが勢いを増す昨今ですが、ネットには決してできないことが、きめ細やかな接客です。接客というと、商品説明を受けたり、商品を探してもらったりという光景が浮かびますが、その意味は広く「サービス」全般を指すようです。そこでしか体験できないサービスがあれば、店舗へ集客する強い求心力となります。接客も立派なプロモーションなのです。
そうした豊かなサービスの源泉になるのは、従業員のケア。本格的なてこ入れが始動している「働き方改革」という観点では、現場ではどんな取り組みが進んでいるのでしょうか。あわせて紹介していきます。
集客力の強化 実店舗の訴求力を高めて顧客拡大
マーケティング・プロモーションでは、よく「川上・川下」という言い方がされます。それで言うと店頭は「川下」という位置づけにされることが多いようです。しかし、消費者を最上位に考えるのであれば、消費者に最も近い接点である店頭こそが、「川上」ではないでしょうか。テレビCMのスキップ機能やアドブロックでオンライン広告が失効してしまいかねない状況にあるいま、確実に消費者と接触できる店頭こそが最重要タッチポイントであるとも言えます。そんななか、店頭ではどのようなプロモーションを展開するべきか。各種の事例から探ります。顧客をつかむ データの使い方・分析法を大公開
「流行語大賞」などを見て、「こんな言葉いつ流行ったんだろう?」と感じたことはありませんか。老若男女、津々浦々を巻き込む「流行」が薄れ、トレンドは局所的なものとなりました。消費者の嗜好は多様になるばかりです。
プロモーションでも、「何人来店し、いくつ売れたか」という考え方から、「どんな人が来るか」「買うのは誰か」と一歩踏み込んだ顧客把握が求められるようになりました。
今回の特集では、データを活用して積極的に顧客ニーズを探り、エリアや顧客ごとにプロモーションを最適化して、効率よく売り上げを伸ばす方法を探ります。デジタル販促 瞬間を捉えて売上増
消費意欲は鈍いまま、貯蓄欲は高まっています。これは若い世代に限ったことではありません。タイミングよく需要を生んだり、すくい取ったりすることの重要性は高まるばかり。臨機応変に運用できるデジタル手法の出番です。今回の特集では、機を捉え、売上を伸ばすための考えや施策を紹介します。