プロモーションAtoZ
プロモーション施策と聞くと、皆さんは何をイメージするでしょうか。伝統的な手法にはPOP広告やVMD、ノベルティなどがあります。一方、街を歩けば見かける屋外広告やポップアップイベント。さらに、メールマガジンや自社アプリ、SNSを通じた顧客とのコミュニケーションもプロモーションの一環です。最近では、バーチャルやAIといった革新的な技術も活用され、プロモーションの選択肢はますます多様化しています。これらはプロモーション担当者が戦略を立てる際の候補として検討すべき手法の一部に過ぎません。さらに、施策の成功にはKGI・KPIの設定が不可欠です。成果を測定し、戦略を最適化するためのデータと指標を確立しなければなりません。社会の状況に合わせた柔軟性とアプローチが求められ、成功に向けて意識すべきポイントは日々増加しています。本特集では、広範な業務領域を持つプロモーション担当者にとって、知っておくべき要点やキーワードを、編集部がAからZまで26個に厳選。「人を引き寄せる」ための戦術や、「商品を売る」ためのナレッジとテクニックの数々をご紹介します。
新たな消費の立役者いま、起用したいインフルエンサー40組
プロモーション施策の手法に、インフルエンサーの起用が登場して久しくなりました。また、SNSの普及とともに人数も増加。彼らの得意領域もさまざまで、起用しようにも誰に依頼するのがよいのか案じている企業の担当者も多いのではないでしょうか。本特集では、今や消費をうながす立役者になったインフルエンサーの存在に着目。起用時の注意点やインフルエンサーの力を最大限引き出す方法を解説します。そして、いま起用すべきインフルエンサー40組を紹介。ブランドに合ったインフルエンサーを見つけるためのガイドブックとしてアンケートも掲載します。
「その発想はなかった!」悔しい。けど上手いプロモーション・アイデア
毎日のように新しいプロモーション企画が展開されていますが、その中で消費者の行動を喚起できるのはほんの一握り。しかし、それらの企画の裏にあるのは、企業やプランナーが考え抜いた、きらりと光る「プロモーション・アイデア」と、その企画を実現させられる推進力なのではないでしょうか。本特集では、思わず「その発想はなかった!」と言いたくなる、秀逸なプロモーション企画を紹介。アイデア発想から実現までの過程を事例ごとに振り返り、消費者の行動を喚起する、今までにないブランドの見せ方ができた理由を探ります。
SNSで「買いたい」をつくる方法
認知から購買、情報拡散まで生活者のカスタマージャーニーのほとんどをカバーするようになったSNS。その結果、認知獲得を目的とする広告運用、ファンづくりのための自社アカウント投稿、認知後に購買へ繋げるEC誘導など、SNSが担う役割が多様化しました。それに伴って生活者がSNSで購買意欲を掻き立てられるポイントも複雑性を増しているのではないでしょうか。本特集では、「情報接点」であり「モノを買う場所」としても機能を持つようになったSNSにおいて、今の消費者にとっての「買いたい」をつくる方法を解説します。
成長が続く店の条件
新型コロナウイルスの影響も大きく、飲食店などをはじめとした店舗の経営は厳しい事態に陥りました。これまでと同じ店舗運営方法をなぞるだけでは、経営における継続性の確保は難しく、大きな課題となっています。さらに直近では、人手不足や光熱費・物価高騰、環境に配慮した運営など、課題も多く、店舗ビジネスは厳しさを増すばかりです。本特集では、店舗運営における山積した課題や時代の変化に対応して経営を継続させている店を取材しました。売上拡大だけではない、「成長が続く」店になるための条件を紹介します。
アフターコロナのインバウンドプロモーション
海外からの入国規制も緩和され、約3年ぶりにインバウンド需要が復活しつつあります。訪日外国人顧客はこの3年間で変化したのでしょうか。また、変化した訪日外国人に対して、店舗などの「現場」が準備しておくことは何なのか。本特集では、2023年度のインバウンド需要における消費予測や、コロナ後に変わった人気の観光地などを有識者が解説。訪日外国人観光客の来店が多く見込まれる企業にも、アフターコロナのインバウンドプロモーション戦略を聞きます。
ヒット商品に学ぶ 心を動かす価値の本質
機能性はもちろん価格以上のお値打ち感、「コスパ」への対応が求められる小売の現場。しかし、機能性はコモディティ化し、激しい価格競争が繰り広げられる中で、改めて見つめ直すべきは「消費者は『何に』対して対価を支払うのか?」という、求める価値の明確化にある。ヒットした商品を分析し、現代消費者が機能・価格だけではなく、「お金を払いたくなるもの」の正体を解析する。
消費者ニーズを見据えたメーカーの売り場提案
コロナ禍により消費者のデジタルシフトが進む中でも、今なお店頭は最大の行動が起きる場だ。商品の買い求めやすさが売上に直結することを考えると、いかに売り場に置いてもらうか、手に取ってもらうかが重要となる。しかし、消費者の多様化により、メーカーは商品数を増やし、流通でもPB商品により力を入れるなど、売り場を確保することは以前よりも難しくなっている。一方、そうした状況下でも、新しく売り場の確保に成功し、配荷を増やしている商品も存在している。今回は、流通営業で成功した事例やプロモーションをヒットさせた商品の裏側を特集する。
進化するリテールビジネスとプロモーション
この数年で消費者を取り巻く環境は大きく様変わりした。行動や消費が変わり、それに伴ってリテールビジネスのあり方が変わった。改めて顧客との接点や繋がりの重要性を認識する企業も増えたのではないだろうか。本特集では、10年間の消費動向データを紐解き、世界のリテールビジネスの最前線、テクノロジーによるプロモーションの進化を紹介する。
「強みの見つけ方」「知られ方」
インターネットの浸透により、商圏に縛られず自社の商品・サービスの顧客を広げることが可能になった。一方、商圏の縛りがなくなったがゆえに、商品・サービスの対象顧客の設定戦略は、より重要になりつつある。仮説設定がないままには、どんなメディアを使って、どのようなコミュニケーションをすればよいのか判断できず、買ってもらう以前の、「知ってもらう」ための戦略も立てられない。「SNSでバズって...」「口コミで話題になって...」の幻想に囚われず、知られて買われるための適切な第一歩を踏み出すアイデアを紹介する。
購買の瞬間を捉える 集客・プロモーションとは
かつては消費者がモノを買う意思決定は、店舗や棚の前で商品を選ぶ購入時の体験によるものが重要とされていた。今や、第0の瞬間(Zero Moment of Truth:ZMOT)と呼ばれる、インターネット上での情報接点で購買を決めるなど、商品価値を判断する瞬間は時代とともに考え方が変化してきた。生活者が浴びる情報の量・密度・質が増加する中、企業は自分たちの商品・サービスがどの接点に、どのような強みと弱点があるかを把握することが重要となる。本特集では、購買行動の起点となる「瞬間」に着目し、これからの販促プロモーションについて深掘りしていく。
小売・サービスが実践する「ロイヤルティプログラム」
市場の成熟、価値観の多様化やメディア・チャネルの増加、サードパーティークッキーの規制。これらの変化により、新規顧客の獲得がますます難しくなり、獲得コストも上昇している。このような状況を受け、いかにリピート客を増やすか。さらには、企業はアンバサダーともなりうる真のロイヤルカスタマーをいかに増やせるかが求められている。では、金銭的なメリットだけでなく、ファンが能動的にプログラムに参加し、信頼や愛着を高めるために、企業はどのような行動を取るべきか。本特集では識者や企業への取材を通し、ロイヤルティプログラムの現状と事例を紹介する。
「お得感」を演出 事例&アイデア
まもなく始まる年末商戦。財布の紐が緩みがちな時期に向けて、各社のセールスプロモーションが本格化するが、現在の経済環境を考えれば、「値下げ」という手段だけに頼れない状況もある。それでは、「値下げ」以外に消費者に「お得」と思ってもらえる提案はありうるのか。お得とは、顧客がコストパフォーマンスが高いと感じてもらえている状態にあるということ。では、「値下げ」をしなくてもパフォーマンスが高いと感じてもらえる提案にはどのようなものがあるのだろうか。人の行動を喚起する、小売りの最前線のアイデアを、事例を中心に紹介する。
認知から購買まで いま、販促に活用すべきInstagram
企業の販促施策において、SNS上で購買活動につなげるための施策を展開する企業が増加。企業公式アカウントの情報をきっかけに商品・サービスを購入した経験のある消費者の割合も増えている。中でもInstagramはECをもっている企業では、ショップ機能の活用が進み、ECのない企業もキャンペーンを通じたサンプリングやUGC生成を目的としたギフティングなど販促やプロモーションにまで活用の幅が広がっている。本特集では、Instagramを通じてどのように売上や来店につなげられるのか、成功事例や有識者解説とともに紹介する。
ニューノーマル 人の心を動かす接客術
オンラインでのコミュニケーションが勢いを増す昨今だが、重要視されているのはきめ細かな接客だ。小売店においては、接客が差別化の難しい「モノ」に付加価値を提供する重要な要素となる。また、サービス業では接客の質がすなわちサービスの質に直結する。そのため、小売・サービス業における接客は重要な競争軸となっている。そこでしか体験できないサービスは、強い求心力となり、接客も立派なプロモーションとなる。「接客力」は売り上げを高めるためには不可欠であり、顧客対応はリピート客や新規顧客の獲得を左右する。では、そうした豊かなサービスのために、リアル&デジタルにおける接客は、どのような取り組みが進んでいるのだろうか。本特集では、リアルとデジタルそれぞれにおける新しい接客のあり方について紹介する。
口コミを使う! 店舗 新プロモーション
消費者の購買意思決定において、第三者の発信が与える影響はますます高まっている。特に、景況が芳しくない市場環境の時ほど、消費者の「失敗したくない心理」が高まり、慎重に口コミ・レビューを精査してから買い物をする人たちも増加傾向にある。一方、昨今の口コミをめぐる状況では、良い商品づくりに注力し、サービスレベルを高める努力などの正攻法以外の戦略や技術を学ぶことも重要ではないだろうか。小規模の事業主・店舗でも口コミを味方にするために、日々のビジネスの中で実践できることを事例をもとに紹介する。