広告プランナーの企画におけるAI活用は、もはや特別な取り組みではない。提案書のたたき台づくりから戦略構造の整理まで、利用するシーンは確実に増えている。一方で、クライアント側もAIを活用し始めたことで、プランナーの役割は大きく揺らいでいると話すのは、ContentAge 常務執行役員CSO/CMOで広告カンパニーCEO、BaseStrategy 代表取締役で「The AI Planners」主宰の筧将英氏だ。本記事では筧氏に、AI時代の“企画者”に求められる実践知を聞いた。
いま、広告・販促の現場でAIを使っていないプランナーはほとんどいないでしょう。若い人ほど日常的に活用しているはずです。私自身も、この2年で使用する頻度は飛躍的に増えました。
また、クライアント側もAIを活用するようになり、オリエンで生成されたアイデアや構成案が提示されることもあります。AIはすでに「特別な存在」ではなく、企画プロセスの一部になっています。
AIがもたらした企画の「速度革命」
では、AIがもたらした最大の変化は何か。それは企画の「速度革命」であり、より正確にいえば試行錯誤の回数、つまり企画を提案できる数が圧倒的に増えたことだと感じています。
というのも、以前はアイデアや仮説を検証するためにチームの先輩や同僚に相談するなど、時間をかけて議論していました。思考が止まると、再始動までに...


