広告業界の「推し活当事者」が本音で語る オタクは何を思って推しを応援し、お金を使うのか

公開日:2026年11月02日

  • 池田将之氏(博報堂)、髙橋直子氏(Plott)、間宮萌由氏(電通)

アーティストやアイドルを応援する「推し活」が広がり、日本のおよそ3人に1人が「推し」を持っていると言われている時代。今回は、そういった「推し」を持つ広告業界の3人に集まってもらい、オタクは何をきっかけに「これは買いたい」「ここにはお金を使いたい」と思うのかを議論してもらった。

TALK MEMBER

博報堂
ストラテジックプラナー
池田将之氏

2018年博報堂入社。ストラテジックプラナーとしてマーケティング戦略に従事。15年以上女性アイドルを推し続けるオタクとして、社内の様々なオタクで構成される「オシノミクスプロジェクト」に参画。推す人の心理と支出の動機を解き明かした「オシノミクスレポート」を執筆。

Plott
IP展開事業部
MD・ライツライン
マネージャー
髙橋直子氏

大学卒業後、転職エージェントにてメーカー企業への転職支援営業に従事。Plottに入社後は人事として採用・組織づくりを1年間担当し、IP展開事業部の広告営業へ異動。マネージャーとしてMD・ライツラインを管掌。

電通
ビジネスプロデューサー
間宮萌由氏

京都大学卒業後、新卒で電通に入社。世の中の流れをとらえる視点と、人と人をつなぐ言語化力を武器に、コミュニケーション戦略策定から事業戦略、商品開発、ブランディング、BXコンサルティングまで幅広く従事。

「もっとこの人を知りたい」余白があるから好きが深まる

──今回は、何かを“推し”ているクリエイターやプランナーの皆さんに集まってもらいました。

池田:博報堂でストラテジックプラナーをしている池田です。「推す」の裏にある心理や行動=「オシノミクス」について研究した「オシノミクスレポート」を発表しており、レポートきっかけで推し活関連の業務に携わることも増えています。僕が初めにハマったのは「ハロー!プロジェクト」で、そこから女性アイドルを推すようになりました。今は日向坂46のオタクをしています。

髙橋:PlottのIP展開事業部でチャンネル運用やグッズ開発をしている髙橋と申します。まさかの共通点なのですが、私もハロプロ好きです!メインで推しているのは、少年漫画やアニメで、社会人になってからは歌い手さんにハマっています。

間宮:電通の間宮です。池田さんと同じくストラテジックプラナーをしており、7月からはビジネスプロデューサーとして働いています。私も小説・漫画などが好きなのですが、最近は“ちゃんみな”さんを追っていて、その流れでHANAにハマってファンクラブにも入会しました。

──皆さんが推しを応援し始めたきっかけを教えてください。

間宮:“ちゃんみな”さんで言うと、『美人』という曲を聞いて...

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ファンダムマーケティング

今や「推し活」は、グッズ購入やイベント参加にとどまらず、移動・宿泊・広告出稿など、その活動の幅は大きく広がっています。2025年の市場規模は約4.1兆円(推し活総研調査)に達し、国内の日帰り旅行市場に匹敵する一大市場です。本特集では、ファン心理と購買メカニズムを読み解きながら、企業がその熱量をどのように商品開発や店舗・体験づくりへ活かしているのかを取材。単なる人気や話題への便乗ではない、これからのマーケティング・販促を支える「ファンダムマーケティング」の実践を探ります。

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