“推しに貢献したい”気持ちから生まれる巨大な熱量 8年間で7000件以上、なぜファンが広告を出すのか

公開日:2026年11月02日

  • 増田雅人氏(IW)

近年、企業が商品やサービスを訴求する従来の広告とは異なり、ファン自身が広告主となり、資金を集めて“推し”の誕生日を祝ったり、応援したりする「応援広告」が活発になった。韓国語の「생일(誕生日)」を由来とする「センイル広告」としても知られる。この文化が広がった背景や、ファンが広告を出す理由や心理、企業による広告との違いを、IW代表の増田雅人氏に聞いた。

推し活のかたちといえば、以前まではライブ参戦や公式グッズの購入が主な応援方法だった。しかし現在は、自身の“推し”について発信したり、同じ“推し”を持つ人との交流を楽しんだりする様々な「推し方」が広がっている。

「応援広告」も昨今普及した推し方の1つ。ファン自らが出稿し、デザインを考え、“推し”への愛を表現する推し活のかたちだ。韓国発祥の文化だが、どのようにして日本で広まったのか。

なぜ応援広告は日本で普及したのか

応援広告の出稿を支援する「センイルJAPAN」の運営会社・IWの代表を務める増田雅人氏は、そのきっかけについて「韓国発のアイドルサバイバルオーディション番組から生まれた広告だ」と話す。

「応援広告ブームの火付け役となったオーディション番組シリーズは、“国民プロデューサー”と呼ばれる番組視聴者の投票結果を受けてデビューするメンバ...

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ファンダムマーケティング

今や「推し活」は、グッズ購入やイベント参加にとどまらず、移動・宿泊・広告出稿など、その活動の幅は大きく広がっています。2025年の市場規模は約4.1兆円(推し活総研調査)に達し、国内の日帰り旅行市場に匹敵する一大市場です。本特集では、ファン心理と購買メカニズムを読み解きながら、企業がその熱量をどのように商品開発や店舗・体験づくりへ活かしているのかを取材。単なる人気や話題への便乗ではない、これからのマーケティング・販促を支える「ファンダムマーケティング」の実践を探ります。

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