2025.07.03 OPEN Rinnai Aoyama
企業のショールームや体験型施設は、その企業が伝えたいブランドイメージを実際に体感できる場だ。リンナイがこの夏オープンした「Rinnai Aoyama」は、建築や施工などの業界関係者が活用できる大きなテーブルを備えたインナーテラスやラウンジを用意。顧客との打ち合わせもできる新たな場をつくり、ブランドの魅力を効果的に提案することで、エンドユーザーにも新たな魅力を発信する空間を目指している。

エントランスに設けられたインナーテラスは、多様な交流を生む場所を目指す姿勢を象徴した場所のひとつ。ファサードに対して大きく斜めに角度をつけたガラスの間仕切りによって、通りからの導線をつくりながら内外をゆるやかにつなげている。

近隣には根津美術館や他社のショールームが点在しているが、通りからリンナイの施設であると認識できるのは、窓越しに見える柱に同系色で控えめに記された社名のみ。奥にカフェがあることもあえて主張していない。
創業時から規模を拡大し、歴史と伝統を積み重ねながら市場でのシェアを維持してきた企業であっても、判断が遅れればあっという間に市場での存在感を失ってしまう。かつてはテレビCMを流せば認知度を上げられた時代もあったが、それは遠い昔の話。消費者に選ばれるためには、新たな接点を築く必要がある。家庭用から業務用まで、キッチンやバスルームといった分野で給湯機器やガス厨房機器を提供するリンナイは2025年7月3日、東京・南青山に初めてのエンドユーザー向けのショールーム「Rinnai Aoyama」をオープンした。
これまでリンナイでは量販店などで一部の展示販売を行っていたが、バスルームの給湯...