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私の広告観

話題を集める熱血アート漫画 正解のない芸術の醍醐味を描きたい

「マンガ大賞2020」で大賞を受賞し、いま注目を集めている漫画『ブルーピリオド』。美術×スポ根とも称される新境地の世界観を描く、山口つばさ氏の考えを聞く。

山口つばさ(やまぐち・つばさ)さん
東京都出身。東京藝術大学卒業後、2014年に月刊アフタヌーンの新人賞「四季賞」で受賞を果たし、増刊good!アフタヌーン2015年5号にて読み切り『ヌードモデル』でデビュー。2016年にアニメーション監督・新海誠氏の作品『彼女と彼女の猫』のコミカライズで初連載。『ブルーピリオド』は月刊アフタヌーン2017年8月号から連載開始。第1巻発売から注目を集め、「マンガ大賞2019」第3位、「マンガ大賞2020」第1位、「このマンガがすごい!2019」(宝島社)オトコ編第4位、「みんなが喜ぶTSUTAYAコミック大賞2018ネクストブレイク部門」大賞、第2回「マンガ新聞大賞」第3位を獲得。電球が大好きでアクセサリーなど種々収集中。

空虚な日々を過ごす不良が美術の面白さに目覚める

毎年、漫画好きの選考員により"誰かに薦めたい"と思う漫画が選出される「マンガ大賞」。今年3月に同賞で大賞を受賞したのが、月刊『アフタヌーン』に連載中の漫画『ブルーピリオド』だ。2017年に連載が開始となり、現在までに単行本を7巻まで刊行している。しばしば"スポ根"漫画と称されるほど熱い同作品だが、登場人物たちが青春を燃やして打ち込むのはスポーツではなく、美術だ。

主人公は、それまで美術とは無縁だった高校2年生、矢口八虎。不良だが頭脳明晰で成績は優秀。友人も多く、一見充実した青春を送っているが矢口八虎には熱くなれるものがなかった。何事にも心から感動できず、空虚な日々を過ごしていたある日、美術の面白さに目覚める。そして国内唯一の国立総合芸術大学であり、東京大学よりも難関とも言われる、東京藝術大学(藝大)の現役合格を目指すところから物語が始まる──。

卒業制作には漫画を提出 プロに憧れた藝大生時代

作者の山口つばさ氏は東京藝術大学の卒業生でもある。最近では漫画制作だけでなく、トークショーへの出演やワークショップの講師を勤めるなど精力的に活動をしている。

プロとして活躍する以前から、漫画が好きだったという山口氏。思い返すと、その原点は幼少期に母と熱中していたアニメの存在だった。

「初めて買った漫画は、当時、母とハマっていたアニメ『ケロケロちゃいむ』の原作でした。初めてもらった図書券の使い道に迷っていた私に、母がこの漫画を買ってはどうかと提案してくれたことがきっかけでした。いろいろな漫画を読み始めるようになったのは、その時からですね」。

絵画教室にも通うほど、絵を描くことが好きだった山口氏。高校も美術系の学校へと進学し、当時からイラストや漫画もよく描いていたというが、やがて藝大に入学すると本格的に漫画を描き始めるように。漫画家を目指し始めたのも藝大在学時のことだった...

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