秋から学校新年度が始まるアメリカでは、文房具などを購入する7月から8月にかけてが、バック・トゥ・スクール(以下BTS)商戦となる。BTSは企業にとって年末に次ぐ重要なイベントだ。しかし、デロイトトーマツグループのアンケート調査では、2025年の各世帯ひとりあたりのBTS平均支出額は570ドル(8万3800円)と3年連続で減少。消費が低迷するなか、企業が取った戦略を紹介する。

3月開始のキャンペーンをBTSでも継続のコールズ
大手百貨店チェーンのコールズは、2025年3月から女優のエリー・ケンパーをイメージキャラクターにしたキャンペーン“コールズの母”を開催中。ケンパーの気さくな人柄とコールズの大衆性がマッチして好評を得ている。その勢いに乗りBTSキャンペーンにも“コールズの母”が登場。「BTSシーズンに顧客が求めている手頃な価格で価値の高い商品を提供します」と発表している。
①コールズ

「この服で良いかな?」と悩む少女の元に“コールズの母”が現れ「あなたにぴったりよ」とアドバイスするCM。3月からのキャンペーンが好調だったことで、BTSでも“コールズの母”として女優エリー・ケンパーがテレビCMに再登場してブランドの顔になった。
アマゾンのターゲットは大学生プライムデーに記録的な売上
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