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米国広告マーケティング事情

コロナ禍でのスーパーボウル 全米大注目イベントに変化はあるのか

30秒CMの平均単価が550万ドル(約5.5億円)といわれる今年のNFLスーパーボウルが、2月7日に開催された。「みんながCMを見る日」として広告業界・テレビ業界では年間で最も注目されるイベントだが、新型コロナウイルス感染拡大後、初開催となった今年は、例年とはひと味違う作品が揃った。

バドワイザー、コカ・コーラ、フォードなどスーパーボウル常連組が欠席

長年ヒットCMを送り出してきたバドワイザー、コカ・コーラ、フォード、アウディなどのスーパーボウル「常連組」の多くが、今年は欠席。主な理由はコロナ感染拡大による不況だが、「余った予算を他の目的に使う」と発表した企業も多かった。

たとえばバドワイザーは1月25日、「過去37年間で初めてスーパーボウル(SB)にCMを流しません。その代わりアメリカをもう一度団結させるために尽力します」とTwitterに投稿。

具体的には「SBの予算をコロナワクチン普及啓蒙活動に使う」と広報が発表し、SB開催前からオンラインで動画を公開するというものだ。その90秒動画では6フィート(1.8m)間隔で店の列に並ぶ人やBLMムーブメントの映像が流され、最後に前線で働くヘルスケアワーカーたちがワクチンを接種している姿が紹介された。そして締めに「SB広告予算をCOVID-19ワクチンのアウェアネスと教育の向上のために使います。また来年のゲームでお会いしましょう」とテロップが流れる。

同社マーケティング担当副社長モニカ・ラストガイ氏は「(ワクチン接種拡大で)もう一度バーやレストランに人々が集い、家族や友人が一緒に楽しめることを熱望しています」とABCニュース・オンライン版に語っている。

その他にも11年連続出稿の起亜自動車(韓国)も「今年はSBに出稿せず、2019年から継続する青年向けチャリティーの支援を増やす」と発表。またフォードも1月初旬に欠席を発表し「代わりに視聴者が何度も見たくなるような『スーパーボウル・クオリティのCM』をつくり、それをプレーオフからオンエアする」と述べている。ペプシも「今年は試合中の出稿をやめ、スポンサーとして“ハーフタイムショー”に専念する」と述べ、同じく欠席のコカ・コーラとのドリンク対決もなくなった。

このように「常連組」が軒並み欠席するなかで、躍進したのが「SBデビューの新人組」である。

(1)Budweiser

BudwiserのCM。過去37年間で初めてスーパーボウルを欠席した。

Vroom、DoorDash、メルカリなど「デジタル新人組」がデビュー

昨年はパンデミックの影響で...

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