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米国広告マーケティング事情

授乳姿を見せる広告がアメリカで続々登場する背景とは?

昨年秋からセクハラや「#Me Too」告発など、性を取り巻く問題で揺れる米国。今年、前半「授乳する母親」をフィーチャーした広告が相次いで出稿され、話題となっている。

ウィスコンシン州知事選 PR動画で「授乳する候補」が話題に

今秋、行われるウィスコンシン州知事選挙に立候補したケルダ・ロイス氏は、所信表明演説を2分間の自主制作ムービーに収め、3月6日YouTubeにアップした(1)。動画は夫、長女、生まれたばかりの次女と一緒に家族4人で映るシーンから始まる。

ロイス氏は飲料水用ペットボトルや食品容器に使用されている有機化合物ビスフェノールA(BPA)が健康被害をもたらすと指摘。「BPAは、赤ちゃんの授乳ボトルをはじめ、いろんな製品に使われている。ウィスコンシン州を、BPAを法律で禁止する全米初の州にします」と訴えた。

演説する同氏の脇で泣きじゃくる次女を、夫が抱きかかえあやす映像が一瞬映し出される。泣き止みそうにないのを見て夫から次女を受け取ると、ロイス氏は着ていたセーターの裾をまくしあげ、授乳を始めた。そして「娘がBPAで健康被害にあったという支持者から、『あなたがこの件を取り上げてくれてうれしい』と言われた」と述べた。

選挙広告で母親の一面を見せるロイス氏を各メディアが「授乳する州知事候補」と好意的に取り上げ、全米にその名が知られるようになった。

(1)ウィスコンシン州知事候補ケルダ・ロイス氏の所信表明動画

撮影中、泣き止まない次女を夫から受け取り授乳を始めたロイス氏。SNSには「母親として、人間として素晴らしい」と賞賛する書き込みが多く見られ、全米メディアが好意的に報じたことで「授乳する州知事候補」として有名に。

予定にはなかった、授乳シーン 撮影後の判断で放映

「この(授乳)シーンは予定になかった」とロイス氏は取材したUSA TODAYに述べている。「本能的にやりました。おなかが空いて泣いている子に、どの母親もするように。録り直すか(そこだけ映像をカットして)音声のみ流せばいいと思ってやったんです。でも終了後に映像を見たらすごく自然に見えるし、この映像を共有するのは重要ではないかと判断しました」 …

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先進企業の最新事例を現地から松本泰輔氏がレポートします。

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