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米国広告マーケティング事情

米国に浸透する「6秒動画最適説」

昨年5月YouTubeが導入したスキップできない6秒動画広告「バンパー広告(Bumper Ads)」は、今ではSNSに欠かせないツールになっている。これは、複数のアンケート調査においてデジタル・ネイティブであるZ世代(10~20代)やミレニアル世代(20~30代)は「どんな手を使ってでも広告を避けようとする」という結果が出ており、何とか彼らに見てもらえないかと試行錯誤の末にこの形態に落ち着いたものである。

Facebookの自動再生広告 平均視聴時間は一人あたり5.7秒

YouTube エージェンシー&メディア・ソリューションズ部門担当副社長タラ・ウォルパート・レヴィー氏は「(6秒間は)感情、製品のメッセージ、ニュースなどのストーリーを伝えるのに充分な長さであり、かつ視聴者に嫌がられず見てもらえる最適の短さ」と自社サイトで述べている。

また「6秒動画最適説」を唱えているのはグーグルだけではない。フェイスブックは「ニュースフィードに含まれる自動再生広告の一人あたり平均視聴時間は5.7秒」と発表しており、これも「6秒最適説」を裏づけるデータのひとつである。それに加え1年半のYouTubeバンパー広告の実績により、業界内でも「マジックナンバーは6秒」という認識が浸透してきた。

そこでYouTubeの親会社グーグルは今年1月のサンダンス・フィルムフェスティバルの前に、広告会社やクリエイティブ・エージェンシーに「6秒動画広告をつくって参加してください」と呼びかけた。15~30秒の尺でつくり慣れた広告業界は当初躊躇していたが、実際に制作してみて「たった6秒でもストーリーを伝達することは意外にも可能」と参加する企業も多かった。

そしてついに、米4大ネットワークテレビ局のひとつFOXは今年のカンヌライオンズにて「テレビ業界初の6秒CMを秋から全米で放送する」と発表した。

30秒枠に「6秒CMx5本」で増収を狙うFOX

まずFOXは8月中旬、同社のデジタルコンテンツと人気特別番組「Teen Choice Awards 2017」で6秒CMを試験的に放映した。同番組のメインターゲットであるティーンエイジャーは「テレビ番組もスマホやタブレットなどで視聴する世代」なので標準サイズのCMでは見てもらえないのが明らかなためだ。

Mars Wrigley Confectionery社 メディア・ディレクター、レイ・アマティ氏は「特に若い視聴者は短い広告を好むことを考えれば、当社の『Snickers』や『Twix』にとって6秒CMは最適。彼らのチャンネルサーフィンを少しでも減らしたい」と放送前にウォールストリート・ジャーナル紙に述べている ...

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先進企業の最新事例を現地から松本泰輔氏がレポートします。

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