次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回はポッカサッポロフード&ビバレッジ マーケティング本部で活躍する𥽜 夏美さんに話を聞いた。

ポッカサッポロフード&
ビバレッジ
マーケティング本部
𥽜 夏美(はぜ・なつみ)さん 26歳
2019年、ポッカサッポロフード&ビバレッジ入社。業務用営業推進部を経て、2023年より現職。管理栄養士の資格を活かしながら、植物性ミルクカテゴリの戦略立案や商品開発、プランツミルクの価値啓発活動などを担当。2023年3月発売の「雑穀ミルク」を手掛けた。
配属から1年半で新ブランドをリリース
2013年、ポッカコーポレーションとサッポロ飲料が統合し、事業を開始したポッカサッポロフード&ビバレッジ。レモンのイメージが強い生活者も多いのではないだろうか。
しかし、同社の展開はレモン事業にとどまらない。今後の成長性を見込み、注力しているのがプランツミルクだ。昨今の生活者の健康意識の高まりにより、社会的にも植物性素材から製造される飲料には注目が集まっている。
𥽜 夏美さんは、同事業を推進するマーケターとして活躍する若手社員。現在入社5年目。外食産業に向けた業務用商品の営業企画の経験を経て、2021年に現在のマーケティング部署に配属になった。
𥽜さんがマーケティング担当になって約1年半が経過した2023年3月6日、自身が初めて手掛けた植物性ミルク「雑穀ミルク」が発売した。コンセプト立案や味覚、デザインの検討といった商品開発の部分から、商品を世に出すプロモーションまでを一貫して担当。配属からの1年半でブランドを育て、初めてのリリースを果たした。
「従来、植物性ミルクのメインユーザーは主婦層でしたが、『雑穀ミルク』は若年層にも手に取ってほしいと考え、ニューレトロのトレンドを捉えたデザインに仕上げた商品です。原料には岩手県産の雑穀を100%使用しており、持続可能な日本の食材・農業を考えるきっかけになってほしいという想いを込めています。購入することで岩手県産雑穀の消費応援に繋がるという切り口でも共感を得られるコミュニケーションをしていきたいと...