対話型AIの普及により、生活者の情報収集や購買検討は変わり始めている。課題の相談から比較検討、購入判断までが連続する環境で、広告配信はどう進化するのか。StackAdapt Head of Business, Japanの山口武氏に話を聞いた。
StackAdapt
Head of Business, Japan
山口 武 氏
米国・日本でデジタルマーケティング業界に従事。IAS、Media.Monks、Oguryを経て、2024年よりStackAdapt Japan代表。プログラマティック広告市場の発展とオープンインターネットの価値向上に取り組む。
課題起点の対話が広告接点にファネルは「認識」まで広がる
―ChatGPT広告をはじめとするAI広告には、従来のデジタル広告と比べてどのような特徴がありますか。
大きく変わるのは、ファネルの捉え方です。これまでは、認知から検討、購入へ進むという考え方が一般的でした。検索エンジンの場合も、生活者が特定の商品やサービスに対するニーズが顕在化してから、初めて能動的に検索するという流れだったと思います。一方、ChatGPTのような対話型AIでは、商品やサービスにまだ紐付いていない課題から会話が始まります。例えば「おいしいコーヒーを入れる簡単な方法を知りたい」といった相談から、会話の中で商品比較に進み、最終的に何を買うかが決まっていく可能性があります。従来の認知よりも前の「認識」の段階から、広告が接点を持てる可能性...

