対話AIが変える広告配信の設計 プログラマティック広告は再定義されるか

公開日:2026年7月31日

  • 山口武氏(StackAdapt)

対話型AIの普及により、生活者の情報収集や購買検討は変わり始めている。課題の相談から比較検討、購入判断までが連続する環境で、広告配信はどう進化するのか。StackAdapt Head of Business, Japanの山口武氏に話を聞いた。

StackAdapt
Head of Business, Japan
山口 武 氏

米国・日本でデジタルマーケティング業界に従事。IAS、Media.Monks、Oguryを経て、2024年よりStackAdapt Japan代表。プログラマティック広告市場の発展とオープンインターネットの価値向上に取り組む。

課題起点の対話が広告接点にファネルは「認識」まで広がる

―ChatGPT広告をはじめとするAI広告には、従来のデジタル広告と比べてどのような特徴がありますか。

大きく変わるのは、ファネルの捉え方です。これまでは、認知から検討、購入へ進むという考え方が一般的でした。検索エンジンの場合も、生活者が特定の商品やサービスに対するニーズが顕在化してから、初めて能動的に検索するという流れだったと思います。一方、ChatGPTのような対話型AIでは、商品やサービスにまだ紐付いていない課題から会話が始まります。例えば「おいしいコーヒーを入れる簡単な方法を知りたい」といった相談から、会話の中で商品比較に進み、最終的に何を買うかが決まっていく可能性があります。従来の認知よりも前の「認識」の段階から、広告が接点を持てる可能性...

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ChatGPT広告、日本でも開始 “会話型”広告は、何を変えるのか?

ChatGPT広告の日本展開が始まり、AIサービス上での広告体験が現実のものになりつつあります。生成AIの普及は生活者の情報収集行動を大きく変え、マーケティング活動の主戦場も変容していこうとしています。こうした環境において、AIの中で繰り広げられる会話という行為は、生活者の態度変容や購買行動にどのような影響を与えるのでしょうか。本特集ではAI広告の特性を考察することを入り口に、改めてAIが浸透していく時代のマーケティング活動のあり様について、各界の有識者の皆さんの見解を聞いています。AI上で起きる、多種多様な人々の会話は、広告という手段を使わずとも、人の購買意欲を喚起して、購買行動に直接的に働きかける可能性も多分にあります。また、その多種多様な会話の中には、商品を購入する理由となりうる、無数の生活者の購買意図が発生するはずです。本特集では、AI広告の最新動向を起点に、広告会社やメディア、ブランド、有識者への取材を通じて、AI時代に求められる広告とマーケティングの新たな役割を考察します。

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