AI広告は「第四の波」になるか 広告取引と購買体験の再編が始まる

公開日:2026年7月31日

  • 杉原剛氏(アタラ)

ChatGPT広告の日本展開は、広告市場にどのような変化をもたらすのか。検索、ソーシャル、リテールメディアに続く新たなプラットフォーム広告の潮流として、AI広告をどう捉えるべきか。アタラ ファウンダーの杉原剛氏に、世界の動向と日本の広告主が備えるべき論点を聞いた。

アタラ
ファウンダー
杉原 剛氏

KDDI、インテル、オーバーチュア(現LINEヤフー広告)、Google日本法人を経て、2009年にアタラを創業。プラットフォーム広告やリテールメディアの専門家として、次世代広告の標準化やエージェンティック広告を研究・発信している。

広告媒体の追加ではない 購買導線そのものが変わる

―2026年6月からのChatGPT広告の日本展開を、どのように見ていますか。

プラットフォーム広告の歴史で見ると、検索広告、ソーシャル広告、リテールメディアに続く「第四の波」と捉えています。

呼び方はAI広告、チャットボット広告、カンバセーショナル広告など、まだ業界でも定まっていません。ただ、先行している米国などでは広告媒体として成立する規模に達しつつあり、主要メディアに匹敵するユーザー規模に、急速に近付いているという見方がなされています。

日本でもすでに広告会社からの問い合わせや広告主への提案が増えており、デジタル広告業界では、久しぶりに高い関心を集めています。一方で、この広告がどの業種に向くのかはまだ模索段階です。

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ChatGPT広告、日本でも開始 “会話型”広告は、何を変えるのか?

ChatGPT広告の日本展開が始まり、AIサービス上での広告体験が現実のものになりつつあります。生成AIの普及は生活者の情報収集行動を大きく変え、マーケティング活動の主戦場も変容していこうとしています。こうした環境において、AIの中で繰り広げられる会話という行為は、生活者の態度変容や購買行動にどのような影響を与えるのでしょうか。本特集ではAI広告の特性を考察することを入り口に、改めてAIが浸透していく時代のマーケティング活動のあり様について、各界の有識者の皆さんの見解を聞いています。AI上で起きる、多種多様な人々の会話は、広告という手段を使わずとも、人の購買意欲を喚起して、購買行動に直接的に働きかける可能性も多分にあります。また、その多種多様な会話の中には、商品を購入する理由となりうる、無数の生活者の購買意図が発生するはずです。本特集では、AI広告の最新動向を起点に、広告会社やメディア、ブランド、有識者への取材を通じて、AI時代に求められる広告とマーケティングの新たな役割を考察します。

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