圧倒的なボリュームのフリルと独特なフォルムのドレスでファッション業界を席巻した、ドレスデザイナーの小泉智貴さん。ファッションショーも広告のひとつと言えると話す小泉さんに、異業種から見た広告の存在意義について話を聞いた。
ジョン・ガリアーノに憧れ15歳から独学で服づくり
ドレスデザイナーで美術作家の小泉智貴さん。フリルを大胆にあしらった独特のボリューム感に、多彩な色使いが特徴的なドレスで、顧客にはレディー・ガガやビョークなどの世界的アーティストが名を連ねる。2021年に開催された東京オリンピックの開会式で、国歌斉唱を務めたMISIAが小泉さんのドレスを着用したことでも話題となった。
幼い頃から折り紙で何かをつくることが大好きだったという小泉さん。折り紙でつくられる作品の造形というよりも、紙の多彩な色に魅力を感じていたという。美術の授業では自分でオリジナルの色をつくることが楽しかったと話す。
そんな小泉さんが衣装の世界に足を踏み入れたきっかけは15歳の時。たまたま雑誌で見かけたオートクチュールデザイナーであるジョン・ガリアーノのドレスに衝撃を受けた。すっかりファッションの世界に魅了された小泉さんは、独学で服づくりを始めた。
大学では、視野を広げたいと美術を専攻。アートへの造詣を深めながら学業と並行して服づくりを続け、スタイリストやデザイナーと交流を深めるなど、ファッションに関する学びも意欲的に取り組んだ。
そんな小泉さんに転機が訪れたのは、大学4年生の時。自作の服を友人に着せてクラブに行くと、その姿がある雑誌にスナップされた。すると、...


