NHK Eテレの子ども向け工作番組『つくってあそぼ』で“わくわくさん”として出演し、人気を博した久保田雅人さん。35年間のテレビ出演と番組終了後に始めたYouTubeなどのメディア活動を通じて、いま、久保田さんが思う“メディアの現在地”とは何か。広告のリアルと未来について語ってもらった。
つくって遊べる工作は命のサイクルを学ぶ体験
紙コップやトイレットペーパーの芯など生活の身近にあるものは、わくわくさんの手にかかれば、あっという間におもちゃに変身する。子どものみならず、大人の好奇心もくすぐる工作で、多くの視聴者を魅了してきた「わくわくさん」こと久保田雅人さん。1990年に放送を開始した『つくってあそぼ』(NHK Eテレ)でさまざまな工作を披露し、2013年の番組終了後はYouTubeチャンネルなどに活躍の場を移して、子どもたちや保護者に、工作の面白さや魅力を伝え続けている。
そんな久保田さん自身も、子どもの頃から、プラモデルづくりや工作に親しんできた。久保田さんはDIY好きの父親と一緒にものづくりに勤しんだ思い出から、親子で工作に向き合う時間を大切にしてほしいという思いが現在の活動のモチベーションとなっている。
「子どもが工作を楽しむためには、一緒に手伝ってくれる大人の存在が欠かせません。そこでYouTubeでは、大人向けの説明もしっかり入れています。15分のテレビ番組では、それがやりたくてもできなくて。大人がきちんと理解することで、子どもに伝え...


