約10万人の従業員を巻き込むためにインターナルコミュニケーションを重視

公開日:2025年10月06日

    社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学びます。

    ダイキン工業
    1924年創業

    1924年10月、山田晁氏が合資会社大阪金属工業所を創業。航空機用ラジエーターチューブの生産からはじまり、国産フロンや日本初のパッケージエアコン、ビル用マルチエアコンの開発など数多くの先進技術を商品化。現在、世界170以上の国と地域に125カ所の生産拠点を持ち、グループの従業員数は10万3544人(連結・2025年3月31日現在)。

    空調のグローバルリーディングカンパニーとして知られるダイキン工業が2024年に創業100周年を迎えた。

    周年事業の基本方針は、100周年という大きな節目をグループ全体で「喜び合う」とともに、これまで培ってきた独自の強みやDNAを「継承」し、多くのステークホルダーに「感謝」すること。同社にとって、新たな成長・発展に向けて明るくスタートを切る機会と位置付けた。

    全社一丸となってのプロジェクト

    周年事業の主な実施テーマは、記念式典・懇親会、グループ経営会議、グループ経営理念見直し、社会貢献活動、製作所の作業服見直し、社史編纂、本支社移転など。10カテゴリにわたってテーマごとに9つの分科会を設けて検討した。

    「基本方針は、経営陣と事務局メンバーで何回も議論して決めました。そして、この方向性に賛同・共感してくれる仲間を一人でも多くつくるため、プロジェクトの発足にあたっては総務・秘書・経営企...

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    長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

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