社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学びます。
リンレイ
1944年創立
国からの要望に基づき、ワックスメーカー「東日本特殊塗装剤工業」を設立。「快適な居住空間をクリエイトする」という企業理念のもと、そのコーティング技術は家庭やオフィスのほか、病院や鉄道、ショッピングモールなど、幅広い領域で活用されている。また、投資は本業のみに行い、原則自己資金による健全な投資を守り続ける。
ワックスやコーティング、洗剤のほかメンテナンス分野でも業界大手として知られるリンレイが、2024年9月25日に創立80周年を迎えた。
周年期間は創立日からの1年間。施策のコンセプトは、20年後の100周年時に会社を牽引する次世代に創業の志をバトンリレーすることだった。
3年前からプロジェクトを開始
「単年度の施策ではお祭り騒ぎで終わってしまう可能性があるため、2021年から『R100プロジェクト』という社内横断プロジェクトを始動し、社内の意識と理解向上を図った上で80周年イヤーを迎えられるよう計画しました」と話すのは、周年事業の企画・実施を担当したマーケティング本部の加藤久幸氏。
「R100」は、2024年に迎えた100期目の決算期、20年後の100周年、次の100年のトリプルミーニング。「100周年時にも...

