社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学びます。

コロンバン
1924年創業
1921年に渡仏し、パリの一流菓子店コロンバンに日本人として初めて入社した門倉國輝氏により創業。コロンバン社長ジョゼフ・オドーヌ氏から技術力を認められ、日本での「コロンバン」の使用許可を得る。本格的なフランス菓子を日本で初めて提供した洋菓子メーカーであり、「ショートケーキ」を考案したのは門倉氏だと言われる。
日本で初めてショートケーキを考案したとも言われる洋菓子メーカーのコロンバンが2024年に創業100周年を迎えた。
「コロンバン創業100年」プロジェクトのスローガンは「100年に感謝、次の100年に挑戦する」。2022年にプロジェクトチームが始動し、最初に手がけたのが同社初となる全従業員へのアンケートだった。

100周年を記念した「100周年記念ロワイヤルショートケーキ」(写真上)と「アニバーサリーフールセック」(同下)。


同社のシンボルともいえるショートケーキを用いた記念ロゴは、社内のデザイナーが制作。最終候補2案のうちから全従業員の投票によって決定した。
双方向での取り組みを意識
周年施策の方向性に関するアンケート結果をもとに、新事業や記念事業、店舗事業など具...