テレビCMなどで認知を獲得しても、それだけでは購買につながりにくい時代になっている。そんな中、ブランド認知度の高い「辛ラーメン」を展開する農心ジャパンが力を入れるのは、未体験層に“最初の一口”を届けるセールスプロモーションだ。同社は昨今、商品をただ渡すのではなく、辛さへの心理的ハードルを越えてもらうための、体験型イベントに投資している。
認知度が高い商品ほど、セールスプロモーションの役割は単純ではなくなる。韓国発の即席麺ブランドとして知られる「辛ラーメン」。日本国内でも高い認知度を持つ一方で、「辛そう」「自分には合わないかも」という心理的なハードルから、未体験の生活者も少なくない。
販売元の農心ジャパンでは、こうした層に向け、体験型イベントやポップアップに投資している。狙いは、商品をただ“渡す”ことで提供する食体験ではなく、イベントによって“その場”で味わい、「辛そう」という先入観を越えてもらうことだと、同社成長戦略本部マーケティングチーム長の三浦善隆氏は話す。
「辛ラーメンは認知がある一方で、実際に食べたことがない方もまだ多い製品です。だからこそ、単に“渡す”ことより、“今、食べてもらう”ことを重視しています」(三浦氏)。
実際に一口、二口でも食べてもらい、味を理解したうえで持ち帰ってもらう。こうした流れが、購買への心理的な距離を縮めると、成...


