JR有楽町駅と新橋駅の高架下に誕生した「日比谷OKUROJI」。銀座から流れてくるハイセンスな大人や観光客の利用を想定し、商品・サービスにこだわりを持つ雑貨店や飲食店が軒を連ねる。

ターゲットは選りすぐりのものを好む通な大人。明治生まれの煉瓦づくりを活かしたアーチの日比谷側からの入り口で、一部店舗はこちら側にも入り口を設けている。
1964年の東京オリンピックに向けて高速道路や新幹線など街の再開発の一環でつくられた内山下町橋高架下のインターナショナルアーケード。煉瓦アーチ高架橋、東海道線高架橋、東海道新幹線高架橋が一体となったエリアの約半世紀ぶりの再開発として、まず7月9日にJR有楽町駅側から煉瓦アーチ5スパンに「日比谷グルメゾン」がオープンした。それを除く全長300mの高架下エリアに誕生したのが「日比谷OKUROJI」だ。
運営するジェイアール東日本都市開発の開発事業本部開発調査部 大場智子氏によると、日比谷・銀座の中心地から少し離れた「奥」にあること、そして高架下通路の秘密めいたムードを「路地」という言葉に置き換えて「オクロジ」と名付けた。
幅30mの高架下には、最終的には約50店舗が出店予定だ。日比谷側には1910年に誕生した高架橋の煉瓦アーチの形を生かしたファサードを持つ広さ38.1坪〜44.7坪の店舗が12店舗。銀座側には小規模の32店舗、そのほか煉瓦アーチを利用した施設入り口横に設置された4店舗とベンチのあるオープンスペースに面する1店舗で構成。9月10日の開業時には物販・食物販14店舗、飲食16店舗の計30店舗で営業を開始した。
店舗の招聘には①大切な人や気の合う仲間と集う②豊かな時間を自分と過ごす③本物の技に触れる④語りたくなる物語と出会う、という4つのテーマを設定...