ビタットジャパンのマウスウォッシュ「オクチシリーズ」は2018年8月の発売後、“汚れが見える”という試したくなる商品特徴と持ち歩きたくなるかわいいパッケージが口コミを増やし、支持を集めてきた。その背景に迫る。

※画像はオクチレモン
- ブランド名:オクチシリーズ
- 希望小売価格:242円(税込)~
- 主な販路:ドラッグストア、バラエティショップ、コンビニエンスストア、ECサイトなど
DATA
市場にない携帯性のあるスティック型に着目して誕生
──「オクチシリーズ」を商品化したきっかけを教えてください。
第1弾「オクチレモン」を発売したのは2018年8月です。当時存在していた口をすすぐと汚れが固まるタイプのマウスウォッシュはほとんどがボトル型で、携帯用に特化した商品は少ないことに注目し、スティック型の使い切りの企画を考えました。
また、一見してマウスウォッシュとはわからないパッケージデザインに振り切ることで、持ち歩いてかわいい、かわいいから持ち歩きたいという気持ちをくすぐることを目指しました。
──話題になった明確なきっかけはあったのでしょうか。
発売して1年から1年半くらい経った頃から利用者による口コミが増えはじめました。当社がインフルエンサーに依頼して口コミを増やしたということはなく、自然発生的に増えたイメージです。
──発売は18年。以来、販売実績はいかがですか。
23年3月末までの累計総出荷数が9430万本で、もうすぐ1億本を突破するというところです。口コミの増加とコロナ禍によるマスク口臭への意識の高まりが背景に、ここ数年は安定的な成長を見せています。

商品
「オクチシリーズ」の第1弾「オクチレモン」は2018年8月発売。以降「オクチミント」、「オクチチェリー」を発売し、現在は3フレーバーを定番で展開している。特徴は携帯性を意識したスティック型の商品形状と、ファンシーなパッケージ。かわいい見た目で、持ち運びたいと思わせることを狙った。
消費者の支持を表現する「口コミ」はバイヤーにも刺さる
──認知拡大を目的としたプロモーション施策について教えてください。
口コミは、商品が消費者に認められていることの証明でもありますよね。なので、商品の魅力を伝える手段としても有効だと考えています。営業提案用にも、口コミをまとめたものを用意しました。昨今はバイヤーも口コミへの関心は高い傾向にあるので、棚の確保にも役立つと考えていますね。バイヤー側からSNSでの口コミ風POPをつくってほしいとリクエストが入ることもあります。
──口コミの集め方も気になります。
SNSやブログ、最近はYouTube、TikTokなどをひたすら検索しています。自社のECサイトも、口コミや使用感を自発的に発信してもらえるようなUI・UXにしました。他には、SNSやコスメ...