2025.5.9 OPEN SLEEPY TOFU HOUSE
台湾発の寝具ブランド「SLEEPY TOFU」が日本進出の旗艦店として選んだのは、東京・青山の住宅街にひっそりと佇むビルの2階だ。店舗は、友人の家を訪れたかのようにくつろげる空間をコンセプトにしており、商品説明や価格表示も一切ない。2024年秋に開催され話題を呼んだポップアップストアを経て、海外初進出の地として日本を選んだ背景と戦略を聞いた。

室内を緩く区切る「TOFU ROOM」は、白い豆腐を模した丸みを帯びたフォルムが特徴。正面にはブランドのロゴである「とうふくん」が彫られ、その世界観を象徴する存在となっている。

低層の建物が多い住宅街の一角で、細い道を入ると見えてくる2階の大きな窓。ブランドのアイコンマークがあるのみで、店舗であることを示す店名などをあえて前面に押し出していない。まるで住所を頼りに初めて友人宅を訪れるときのような感覚だ。

自社マットレスを折りたたみ、ソファのように活用したリビングゾーン。サイドテーブルは台湾では販売しているもので、今後日本での販売を予定している。

「TOFU ROOM」の入り口は茶室のにじり口のように高さを低くし、室内は子ども部屋として遊んでもらえるようにした。横に置かれたキューブ型のスツールはこのためにトラフ建築設計事務所がデザインしたものだが、購入希望の声が届いている。台湾での豆腐は日本のものよりも賽の目に切って提供するものが多く、マットレスにもその形状が取り入れられており、今回オリジナルのこのスツールにもそのデザインを採用している。...