IPビジネスはいま、大きな転換点にあります。アニメ・マンガ・ゲームに加え、キャラクター、VTuber、Webtoon、さらには企業や地域まで、IPの領域は急速に拡大。多くの企業が“IPホルダー化”を志向する一方で、製作委員会方式や原作主義、マスメディア主導といった従来の成功モデルは、配信主導の収益構造やグローバル市場の変化、企業キャラクターのブランド資産化、ユーザー共創の広がりによって再考を迫られています。ここでは、IPを取り巻くビジネスの最前線をお伝えします。
バンダイ、原作マンガ起点のIP共創に最大40億円投資
『超かぐや姫!制作ツインエンジンと戦略提携
キャラクターおよびライセンスビジネス業界のアワード「日本キャラクター大賞2026」バンダイは8月5日、映画『超かぐや姫!』やテレビアニメ『地獄楽』などを手掛ける制作会社・ツインエンジンとIPの共創に向けた戦略的パートナーシップを締結したことを発表。原作マンガの開発からアニメーション化、ライセンス商品の展開までを一貫して推進する共同プロジェクトを始動した。
今回の取り組みの背景には、マンガ原作をアニメや映画などの映像作品に加え、商品やサービスへと展開するIPビジネスが世界的に拡大していることがある。こうした市場環境の中では、魅力的な原作を継続的に生み出すだけでなく、映像化やその先の事業展開までを見据えて作品を育てることが重要になっている。
一方で、原作開発とその後の事業展開が別々の体制で進められるケースでは、IP全体の成長戦略を一貫して描くことが難しいという課題もある。両社はそれぞれの知見や事業基盤を生かし、企画の初期段階から連携することで、原作マンガを起点としたIPの価値最大化を目...

