多くの常連客に愛されている街中のお店を訪問。顧客とのコミュニケーションや店頭販促の工夫を探ります。
戦後期から続く老舗が
2023年に大幅リニューアル
地元外にもファンを作れた理由とは
店主西川氏の背後にかかる暖簾にはまっ白な地に赤く「七〇周年」の文字が入る。従来型の銭湯と異なり中が見通せて、外からでもカフェバーがあるのがわかる。「今では遠方から来ていただける方が全体の約半分です。女性のお客さまが多いのですが、初めてでも入りやすい造りのせいかもしれません。焼き芋も昨年から販売を始めました」と西川氏。開店時間になるや、シニア層・若者を問わず客が続々入店してきた。
小田急線狛江駅南口から歩いて約3分の場所にある「狛江湯」。1955年に創業した老舗の公衆浴場だ。「かつて中野で銭湯を営んでいた私の祖父母が戦後、近隣に銭湯がなかったこの地を紹介されて始めました」と話す現オーナーで三代目の西川隆一氏。
後に西川氏の母と叔母の四姉妹が継ぎ営業したが、高度成長期に多くの家庭に風呂が備わり、徐々に客は...

