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事例で見る「店舗」と「販促」DXの現在地

紙からの脱却図る富士薬品 AIが選ぶ“その日使える”“自分だけの”クーポンとは

  • 古谷優氏、福澤麻美氏(富士薬品)

「ドラッグセイムス」や「アメリカンドラッグ」など、広域にドラッグストアを展開する富士薬品グループは、2023年5月、新たなストアメディア機「セイムスタッチ」の店頭導入を発表した。目標導入店舗数は、全国の900を超える各店舗だ。同社はこの大がかりなデジタル販促施策をどう進めていったのか。販売促進部の古谷優氏、同部でデジタル販促領域を担当する福澤麻美氏に話を聞いた。

昨今の物価上昇に伴い、多くの消費者が節約の必要性を意識している。このような状況下で、消費者の購買意欲を生み出す有効な手段の一つとなるのがクーポンだ。特に競争が激化するドラッグストア業界では、リピート購入の促進や満足度の向上など、販促活動において大きな差別化要素となる。しかし、実際は画一的なクーポン配布が多く、顧客一人ひとりのニーズに応じた対応は難しいという課題があった。

そこで、各社は消費者一人ひとりの購買履歴や行動を理解し、特定の顧客に対して最適な商品やサービスを提案するパーソナライズ販促に積極的に取り組んでいる。

富士薬品もそのうちの1社だ。

「セイムスタッチ」という店頭メディア機を通じて、パーソナライズクーポンの配信に力を入れている。

セイムスタッチは店舗の入口付近に設置。抽選で来店ポイントが当たる特典や、新商品情報を動画で配信するサイネージとしても活用している。

AIが選ぶ「その日使える」「自分だけの」クーポン

「セイムスタッチ」とは、会員に登録した顧客の購買データをAIが学習し、個々の購買傾向に基づいたクーポンを発券する店頭ストアメディア機だ。…

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事例で見る「店舗」と「販促」DXの現在地

日々デジタル化が進行する現代。店頭へのサイネージ設置や、チラシやクーポンの電子化は当たり前に。また、アプリやID-POSの登場により、一人ひとりの顧客情報と購買データを紐づけ、効率的な販促にも繋げられるようになりました。さらに、それらのデータを活用することで、施策の効果も可視化できるようになり、買い物体験の質の向上にも貢献できるようになっています。また、人手不足によって業務効率化が求められる今、店舗DXやデジタル販促はこれまで以上に加速している状況です。

本特集では、店舗における販促のDXがどれだけ進んでいるのか、最先端の事例をもとに潮流をつかみます。さらに、これらの事例が「店舗・販促の新常識」として企業に採用されていくのかどうか、実務現場からの意見を聞きました。

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