SNSマーケティングでは、トレンドを捉えた投稿が大きな反響を呼ぶことも少なくない。中でもミームの活用は、若年層を中心に効果的なアプローチ手法として注目されている。本記事では、メンフクロウが走る“エッホエッホ”ミームを活用した投稿で大きな話題を呼んだほっかほっか亭のSNS戦略について、取締役の飯沼俊彦氏に取材。“爆速”と評された意思決定のプロセスからリスク管理、そして若い世代の感性を信じることの重要性など、SNSマーケティングの成功の鍵となる要素を語った。
2025年春、メンフクロウが走っているように見える1枚の画像から生まれた、通称「エッホエッホミーム」。SNSユーザーがその画像に「エッホエッホ」などの効果音を添えて投稿したことで一気に拡散され、キャラクターから企業まで、幅広いアカウントが便乗。一部の投稿は数万インプレッションを記録するなど、Xを中心に一大トレンドとなった。
なかでも、いち早くこのムーブメントに乗ったのが、持ち帰り弁当チェーンを全国に展開するほっかほっか亭だ。企業アカウントの中でも特に素早い対応が注目され、SNS上で大きな反響を呼んだ。同社取締役の飯沼俊彦氏によると、この投稿は独自のSNS戦略が功を奏した結果だという。
「当社のSNS戦略で獲得したいパーセプションは、『誠実さ』『接しやすさ...