東京・新橋の、とある消火栓標識には、「電通に行く方へ。火と言葉の取り扱いには気をつけましょう。」とのコピーが記されている。出稿したのは、コピーライターの長谷川哲士氏。ふだん見過ごしているような広告媒体でも、フレーズを工夫すれば、つい目を止めてしまうメディアになる。

東京・新橋の、大手広告会社の電通に向かう途中にある消火栓標識。「電通に行く方へ。火と言葉の取り扱いには気をつけましょう。」とある。赤坂には、博報堂バージョンも。

消火栓標識の広告を取り付ける様子。日本ではほとんどの消防用水が地下に設置されている。「消火栓標識」は、消防車が消火栓を探しやすくするのと同時に、一般自動車がその上にクルマを停めないように設置されているもの。この標識を立て、維持管理をする費用は、すべて標識に付属する広告料でまかなわれている。
─「消火栓標識」に着目されたきっかけは何でしょうか?
これまで、「元カレが、サンタクロース」(ブランド買取専門店なんぼや、2014年)、「一家に、一頭!!! マンモス当たる!」(横浜みなとみらい21、2013年)など …