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家電量販店、売上から利益重視へ 新店オープンの背後に「スクラップ&ビルド」

公開日:2024年6月27日

  • 水品 唯氏

家電量販店といえば駅前に設置された店であれ、郊外のロードサイド店であれ、大規模な店舗展開が印象的だ。とりわけロードサイド店はドミナント戦略をとり、店舗数の拡大に注力していた数年前から一転、昨今の潮流は「スクラップ&ビルド」にあるという。電波新聞社報道本部長の水品唯氏によると、その背景にあるのは売上から利益重視へのシフトだという。

家電量販店の業界では、最近は事業の中核を担う店舗のことを「旗艦店」という言葉を用いて説明されることが少なくなっています。たしかに昨今は、一部の企業が「この店舗は旗艦店として位置付ける」と公言することもある印象ですが、「旗艦店」と呼ぶかどうかは、企業の色に左右されることが多いという所感をもちます。

では「旗艦店」と呼ばずして、どのように大型店の存在をうたっているのかというと、これも各社によってさまざまです。

例えば、家電量販店トップのヤマダホールディングス(HD)だと「○○本店」というように「本店」という言葉を使っています。ケーズHD(ケーズデンキ)やエディオンも同様です。一方、関西を中心に強い人気を誇る上新電機は「○○1ばん館」と呼んでいます。

本記事では、このような各社事業の中核を担う店舗を「旗艦店」と呼び、昨今の潮流を探っていきます。

ロードサイドとレールサイド売り場展開はどう違うのか

まず、家電量販店の出店形態には「ロードサイド店」と「レールサイド店」の大きく2つが存在しています。ロードサイド店は、郊外な...

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いま、旗艦店が担う役割

多店舗展開する小売や流通、サービス業において、販売戦略の中心となる旗艦店。企業の姿勢や想いを伝えるブランディングの役割も担いながら、一般店とは異なり大規模に展開する店舗として運営されるため、高い売上を見込む販売活動の中心的存在でもあります。しかし、現代はECが普及し、必ずしも店舗でのリアルな接触が必要ではない時代となりました。企業の姿勢やコンセプトを伝え、販売を促進することもデジタルのみで完結できてしまう時代です。このように消費者や店舗環境が変化する中では、企業が旗艦店に求める役割や機能も変化しているのではないでしょうか。本特集は、消費者との最大の接点であり、ブランディングと販売が共存する旗艦店に持たせる役割や戦略を各社に取材。いま、求められている旗艦店のあり方を探ります。

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