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いま、旗艦店が担う役割

【戦略立案】もし関西に拠点がある架空の総合スーパーA社が、東京に旗艦店を出すなら?

  • 市川史祥氏(技研商事インターナショナル)

旗艦店だけではなく、新たに店舗をオープンする際には戦略が欠かせない。今回は商圏分析で店舗出店を支援する技研商事インターナショナルに、架空のGMS(総合スーパー)A社の旗艦店出店戦略を実際に考えてもらいました。架空のGMSA社が、同社に旗艦店出店の相談を持ち掛けてきていると仮定して、その相談に対する答えと、その答えに至った理由・背景をデータやファクトを用いて解説するという内容です。相談内容や架空のGMSA社がおかれている条件は、編集部が下記のように無作為に指定しました。

架空のGMS社 A社
店舗数・既存店エリア 大阪を中心に十数店舗を展開
扱っている主な商品 食料品、日用品、衣料品
主な客層 30~40代の主婦、ファミリー層、20~30代の単身世帯
東京進出の目的 東京でのプレゼンス向上。認知獲得。
最終的には全国展開を目指したいが、まずは東京を押さえるべきだと思っている。
抱えている課題 ・東京進出を考えているが、どこに出店すべきなのかわかっていない。
・最適な出店場所が見つかったとしても、どのように売っていくべきかわかっていない。
・東京出店の前例がない。なおかつ、予算的にも東京での多店舗展開は難しい。そのため、東京の拠点となる「旗艦店」出店を決断した。
・GMSのため、商品カテゴリーごとに売り場階を変えられる複数階のビル、あるいはワンフロアなら広い面積が必要。

多店舗展開のチェーン企業では、地図とデータ(GIS:地図情報システム)を用いて出店戦略を定めています。出店の拡大期でも、維持継続・統廃合期いずれにおいても、長年培った経験と勘だけではなく、データに基づいた意思決定は当たり前になっています。

GISとは、全国の地図の裏側にメッシュや町丁目といった小地域単位で集計された人口などの様々なデータを搭載し、任意の地点から半径◯◯kmや自動車◯◯分圏内のデータを集計したり、その分布を地図上に可視化する商圏分析ツールです。多店舗展開のチェーン企業やそこを支援するメーカーや広告会社を中心に約30年前から活用されています。

今回のテーマは、これまで関西圏で十数店舗展開しているGMS(総合スーパー)が、東京に旗艦店を開設する際、どのような立地に出店すべきか、…

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いま、旗艦店が担う役割

多店舗展開する小売や流通、サービス業において、販売戦略の中心となる旗艦店。企業の姿勢や想いを伝えるブランディングの役割も担いながら、一般店とは異なり大規模に展開する店舗として運営されるため、高い売上を見込む販売活動の中心的存在でもあります。しかし、現代はECが普及し、必ずしも店舗でのリアルな接触が必要ではない時代となりました。企業の姿勢やコンセプトを伝え、販売を促進することもデジタルのみで完結できてしまう時代です。このように消費者や店舗環境が変化する中では、企業が旗艦店に求める役割や機能も変化しているのではないでしょうか。本特集は、消費者との最大の接点であり、ブランディングと販売が共存する旗艦店に持たせる役割や戦略を各社に取材。いま、求められている旗艦店のあり方を探ります。

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