リユースの激戦区である新宿に新店舗を構えたコメ兵(名古屋市)。各店舗の“看板”を明確に分けたほか、ECやオンライン接客の活用で、効率的で満足度の高い購買体験を模索している。

「KOMEHYO SHINJUKU WOMEN」の外観。地下1階から4階まで、衣類を中心とした中古ブランド品が並ぶ
中古ブランド品流通のコメ兵は6月5日、新宿駅近くに女性向け商品に特化した路面店「KOMEHYO SHINJUKU WOMEN」をオープンした。
周辺には、3月にリニューアルした「KOMEHYO SHINJUKU MEN」と「KOMEHYO SHINJUKU」も立地。各店でターゲットを絞ることで、来店のハードルを下げ、商品選びもしやすい環境づくりを目指した。
短時間で買い物できる店舗に
「KOMEHYO SHINJUKU WOMEN」は、数年前から企画し、2020年のGWのオープンを目指してきた。ただ、新型コロナウイルスの影響で延期に。入店制限などの感染予防対策を練ったうえでオープンした。
同店舗は路面店のため外から商品がよく見える設計とし、新宿駅前を歩く流動客をターゲットとして狙う。「店の前を通りがかった人が驚くようなユニークな商品を、道から見える場所に設置しています」と執行役員 マーケティング統括部長の藤原義昭氏。その結果、コメ兵ブランドの認知がない客層の来店もあるという。
また、以前から同社の店舗では、アパレル・ジュエリー・靴など商品の種類が多いため、目当ての商品を探しにくいといった課題があった。そのため、2019年に名古屋に出店した女性向けアパレル商品特化型の店舗を「KOMEHYO FASHION NAGOYA」と名付けたところ、扱う商品カテゴリーを認識してもらいやすくなった。
これを受け、新宿では店舗名に...