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小売・サービスが実践する「ロイヤルティプログラム」

スピーディに顧客の声を反映するパーク24グループのロイヤルティ戦略

  • 伊勢崎栄基氏(パーク24)

時間貸駐車場やカーシェアリングを運営するパーク24は、ポイントプログラムを通じて会員優待など多岐にわたるサービスを用意している。どのような狙いで会員制サービスを運営しているのか。タイムズクラブ推進部部長・伊勢崎氏に話を聞いた。

「利用するたび新しいサービスが増えていて楽しい、と感じてもらいたい」と語る伊勢崎氏。

タイムズポイントの活用で「三方良し」

──「タイムズクラブ」について教えてください。

「タイムズクラブ」は、年会費・入会費無料のドライバー向けの会員制サービスで、2022年10月末現在の会員数は約980万人です。2003年に開始したサービスで、来年3月でリリース20周年になります。

当社は時間貸駐車場を運営していますが、駐車場を利用される方の多くは、料金や目的地からの近さで駐車場を選ばれています。そういったものを凌駕して、いかに当社の駐車場を使ってもらえるようにするか。当社ならではのサービスを打ち出すことで他社にない付加価値を創出し、差別化を図ることで、「目的地から遠くてもタイムズの駐車場を使いたい」と思ってもらえるようにできないかと考え、「タイムズクラブ」を始めました。

──どのような特徴がありますか。

当社グループの各種サービスを利用することでたまる「タイムズポイント」は、時間貸駐車場やカーシェアリングなど、当社グループのサービスの利用料金に充当できるだけでなく、当社と提携している小売店や飲食店などでも使用できます。

当社は、商業施設や銀行、飲食店などの駐車場運営も担っていますが、商業施設や百貨店には、タイムズタワー(ポイント交換機)を設置しており、各種サービスの利用でためたポイントを、その施設で利用可能な商品券にその場で交換することができます。このように、当社のサービスを利用することで、駐車場運営先のパートナー企業の売上にも貢献することができる仕組みをつくっています。

あるパートナー企業の独自調査によれば、ポイント交換された500円分の商品券が、店舗に約2000円分の売上として貢献しているとの結果がありました。たまったポイントが商品券と交換されお買い物に使われることで、「タイムズ」とその利用者が嬉しいだけでなく、パートナー企業にもメリットがある、いわゆる「三方良し」をつくり出しています。

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小売・サービスが実践する「ロイヤルティプログラム」

市場の成熟、価値観の多様化やメディア・チャネルの増加、サードパーティークッキーの規制。これらの変化により、新規顧客の獲得がますます難しくなり、獲得コストも上昇している。このような状況を受け、いかにリピート客を増やすか。さらには、企業はアンバサダーともなりうる真のロイヤルカスタマーをいかに増やせるかが求められている。では、金銭的なメリットだけでなく、ファンが能動的にプログラムに参加し、信頼や愛着を高めるために、企業はどのような行動を取るべきか。本特集では識者や企業への取材を通し、ロイヤルティプログラムの現状と事例を紹介する。

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