新浪日本総合ネットワークグループは、中国最大手インターネットポータルサイト「新浪(Sina)」と、ソーシャルメディア「微博(Weibo)」の、日本での広告・PRの総代理権を持つ企業だ。2大Webサービスをどう活用するか。橘通頼社長に聞く。

新浪日本総合ネットワークグループの橘通頼社長が着目するもののひとつは、各地の独自色にあふれ、強い観光資源である「祭り」。複数の中国の旅行代理店やテレビ局と、集客や送客での協議を進める。地域での購買をいかに促せるかがカギだ。
─「Sina」「Weibo」の日本導入ではどのようなことが可能なのでしょうか。
橘通頼氏▶︎ 「Si na(シナー、新浪)」は日本で言う「Yahoo! JAPAN」のようなポータルサイトです。1日の平均ページビュー(PV)は11億5000万PV、ユニークユーザー数は6010万人に上る。一方で、「Weibo(ウェイボー、微博)」は、TwitterとFacebookの要素を持ったWebサービス。日間利用者数は1億2000万人、利用者総数は6億人を超えます。
「Sina」は、広く読まれる認知型のポータルサイトであり、実際に体験や行動を起こし、その経験を拡散型のソーシャルメディア「Weibo」で発信する。それが両メディアの基本的な関係になります。
新浪日本総合ネットワークグループは、「Sina」の、日本での広告・PRの総代理権を取得し、事業を開始しました。「Sina」「Weibo」内に日本独自のサイトやページを開設する編集権も獲得しています。日本から発信したい情報を、「Sina」「Weibo」へダイレクトに送信し、公開できるということです。
「Weibo」では、アプリの特性を生かし、訪日中国人を対象とした日本エリアの広告配信ができるようになります。銀座や渋谷、空港といった特定のエリア分けも可能です。
─中国人消費者のメディアへの接触態度について教えてください。
橘氏▶︎ 中国では、テレビも新聞も雑誌も、検閲済みの …