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いま、選ばれる商品・デザイン

サブスクにおけるパッケージの考え方 満足とUGCを生み出す『見た目』

  • 服部慎太郎氏(スナックミー)

おやつ体験BOXを提供するサブスクサービス「snaq.me(スナックミー)」。すでに定期購入をしている人に届けるうえで、商品・サービスの見た目が満足度を左右する。

スナックミー
創業者/代表取締役
服部慎太郎(はっとり・しんたろう)氏

慶応義塾大学大学院修了後、日本総合研究所、ボストン・コンサルティング・グループにてコンサルティング業務に従事。その後、DeNAにてベンチャー投資業務を行う。2015年9月に独立し、スナックミーを設立。

体験全体をデザインする

──どういったことを大切にしているサービスなのでしょうか。

snaq.meは、2週か4週に1度、約100種類のオリジナルおやつの中から、食べきりサイズの8種類を詰め合わせた「おやつ体験BOX」が届く、D2Cのサブスクリプションサービスです。2016年3月のスタートから約6年が経ち、開発したおやつは1500種類を超えました。人工添加物や白砂糖、ショートニングなど不使用でナチュラルな素材からできており、全国の生産者さんと一緒に開発したコラボ商品も増えています。

1度の配達で価格は1980円(送料込み)です。1個当たり約250円のお菓子を届けているのではなく、BOXが届いたとき、開封するとき、初めてのおやつと出合った瞬間の喜びや、同梱冊子などを手にした感動も含めた“おやつ体験群”を大切にしてサービス設計しています。

──BOXデザインが毎月変わるのは、スタート時からのサービスですか?

いえ、そもそも「おやつ体験BOX」というコンセプトが固まったのは、ブランドリファインを実施した2020年3月のことです。ローンチ当初は商品もWebサイトもバラバラのデザインで、無地のBOXにロゴの印を手押しした程度でした。

中身も現在のものに比べると寂しい印象でしたので、購入した写真素材をプリントしてフタの裏側に糊づけしたり、snaq.meの楽しみ方をゲーム感覚で知ってもらえる双六のようなチュートリアルを印刷したりして、徐々に開けたときの感動体験を提供しようと試みてきました。

その後、年4回の頻度でBOXデザインを変更するようになり、2018年からは月替わりになりました。きっかけは、TwitterやInstagramなどのSNSで「snaq.meのBOXデザインが新しくなった」と画像付きで紹介されるケースが増えてきたことです。こうしたUGC(User Generated Content=一般ユーザーによって生成されたコンテンツ)は、体験を提供するというコンセプトが伝わり、顧客満足度が上がったことの表れだと受け止めています。

また、アンケートや電話によるユーザーインタビューでも、「食べるときも楽しみだが、開封するときのほうが、よりワクワクする」というお声をいただいていました。そこで、外装をデザインすることでポストに届いたときの期待感を付加できれば...

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いま、選ばれる商品・デザイン

商品・サービスの満足度をあげることは大前提ですが、体験してもらう前に購入を検討してもらう必要があります。そのためには、商材をパッケージングしている「見た目」が重要になります。見て判断された後に、調べて、購入し、商品を使用します。中身はもちろん見た目にも気を使うことで、その商品の真価が発揮されます。現在はSDGsの観点により、パッケージレス、ジェンダーレスも重視されています。さらに、小売店頭、自社店舗、ECなど、商品の置かれる場所によって見た目の考え方も異なります。いま捉えておくべき、売れる「見た目」になるためのパッケージ、ネーミングなどの考え方について取材していきます。

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