統合や組織再編について多くの報道があった昨今の小売業界。彼らは企業統合によって何を目指すのか、どう変わるのか、読者が気になる事例をまとめます。

スギホールディングスが薬日本堂を子会社化
漢方領域での商品・新業態の開発など目指す

スギホールディングスは2023年12月27日付で、薬日本堂を100%子会社化すると発表した。薬日本堂は、全国16店舗を展開する漢方相談のリーディングカンパニー。一人ひとりに合わせた最適な養生法や漢方薬を提案し、年間延べ10万件の身体や健康の相談に対応している。

スギホールディングスはこれまで、地域の生活者の病気予防・健康管理・健康増進に貢献する「トータルヘルスケア戦略」を展開してきた。健康維持の観点から「漢方」を含めた服薬領域にも注力していることから、今回の子会社化に至った。

スギホールディングスグループは、薬日本堂の子会社化を通して、漢方領域における薬日本堂の知見を活かした独自性の高い商品開発、グループ店舗における新業態を開発。一般用漢方医薬品の販売強化及び医療用漢方医薬品を含む処方箋の応需促進などに注力するとしている。さらに、漢方の認知拡大に向けた当社グループ従業員への漢方教育の推進および各種媒体における情報発信等を行い、薬日本堂と当社グループとのシナジー創出を図る。

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