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現代消費者の「値ごろ感」を捉える

購買してからがスタート、次世代の楽器小売のあり方とは

池部楽器店は3月13日、初の旗艦店となる「イケシブ(IKEBE SHIBUYA)」を東京都渋谷区にオープン。“音楽・楽器の次世代型ストア”はどのような思いから生まれたのか。

池部楽器店
代表取締役社長
田中義章(たなか・よしあき)氏

2019年7月取締役社長室長として入社、10月代表取締役社長就任。松下電器産業出身、「衆知を集める経営」の実践者。20年超に渡り様々な分野の事業再生に取り組む。池部楽器では「イケベビジョン2025:みんなが豊かになる経営」の創造に向け社員と共に奮闘中。

音楽をボーダーレスに発信

──新たに立ち上げたイケシブとは、どういった店舗なのでしょうか。

イケシブは楽器専門店が一堂に会した総合旗艦店です。同時に、エンターテインメント・カルチャーの発信基地としての側面も持つ、“音楽・楽器の次世代型ストア”といえます。脱楽器店を掲げて、誰もが気軽に立ち寄れて心地よく過ごせる場所でありたいという思いから、店舗空間そのものをエンターテインメントにこだわって設計しました。

もともとコロナ禍前から移転の計画はありましが、アフターコロナでリアル店舗の価値が問われるようになりました。従来の楽器店は多くの商品を置いてあることが価値でしたが、そうではなくて楽しい体験ができる場を目指しました。

また、楽器店は常連ばかりだったり、専門性が高いスタッフがいたりして、入りづらいと感じる設計になっていました。それをもっと気軽に立ち寄れるボーダーレスな設計にしようと、従来の楽器店にはなかったイベントスペースを設置したり、イラストを展示したり、今後はアパレル商品も展開しようとしています。敷居の高いイメージのあった楽器店とお客さまの間にあった境界をなくしていきます。

──従来の楽器店とは異なり、各所に情報を発信できる場所がありますね。

はい、各種イベントやネット配信ライブなど多用途に使える「イケシブ ライヴス」や、動画コンテンツの配信やライブコマースの拠点となる「イケシブ スタジオ」、楽器を持った自分を雑誌の表紙風に撮影できるデジタルサイネージ、プロミュージシャンの楽器を飾るショーケースなど、情報の発信源になる場所を設置しています。

また、音楽だけではなく、次世代クリエイターを応援する活動で設置した「イケシブアートウォール」も目玉です。これは屋外の格子外構の一部スペース(1.5×8m)にクリエイターの作品を一定期間掲出する取り組みです。初回はYOASOBI「夜に駆ける」のミュージックビデオも手がけた話題のアーティスト 藍にいなさんによるイラスト作品を掲出しています。

その他にも、新しいサービスや取り組みをどんどん進めていく予定です。イケシブは、これまでの楽器店の...

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リモートワークや緊急事態宣言など、コロナ下では日々消費者の行動、心理に変化が起こっています。そのような中で販売促進を行うには、消費者が何に価値を感じてお金をかけているのかを知っておくべきです。消費の動向から、価格判断の軸、ヒットしている商品などを取り上げ、「値ごろ」「パフォーマンスが高い」と感じてもらうことに役立つ情報について取り上げていきます。

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