揚げ物や焼き物をさっぱり食べたい。しかし液体調味料をかけると衣が湿り、せっかくの食感が損なわれてしまう。そんな生活者のインサイトに向き合い誕生したのが、ブランドとして初の粉末調味料となる「無限さっぱりスパイスby味ぽん」だ。ロングセラーブランドの「味ぽん」は、なぜ形状を変えるという決断ができたのか。Mizkan(以下、ミツカン)の担当者・渡邉瑛子氏に話を聞いた。
ミツカンの「味ぽん」ブランドから初めて登場した粉末タイプの調味料が「無限さっぱりスパイスby味ぽん」だ。液体調味料として認知と信頼を築いてきた味ぽんがなぜ、形状そのものを変えるという決断に至ったのか。
同社マーケティング本部の渡邉瑛子氏によると、開発の起点にあったのは、技術メンバーから出ていた「味ぽんを粉末にしたらおもしろいのでは」というアイデアだった。「ただ、粉末タイプを試食すると、おいしさ自体は感じられるのですが、『何に使ったらよいか分からない』という点が課題として浮き彫りになりました。そこで生活者の方に試してもらったところ、『揚げ物などがサクサクのまま食べられていい』といったコメントが複数寄せられたんです」(渡邉氏)。
こうした反応を手がかりに生活者価値を掘り下げていくと、「揚げ物や焼き物をさっぱり食べたい。でも液体調味料をかけると衣が湿り、食感が損なわれる」というインサイトにたどり着いた。これを起点に、商品開発は本格的に推進された。「最初にあった...

