メーカーが小売に販促提案を行う際、何が受け入れられ、何が売り場で展開されにくいのか。イトーヨーカ堂が重視するのは、商品の魅力そのものだけではない。季節や店舗特性との相性、現場オペレーションへの配慮、カテゴリ全体を盛り上げる視点、そして店舗スタッフも楽しんで取り組める設計があるかどうかだ。小売が歓迎する販促とは、どのような提案なのか。メーカーが知っておきたい“売り場提案の条件”を聞いた。
イトーヨーカ堂営業企画室長の中村哲士氏は、イトーヨーカ堂が売り場づくりにおいて最も大切にしている視点について、次のように語る。
「私たちが最も大切にしているのは、『お客さまがワクワクし、お買い物を楽しんでいただける売り場になっているか』という視点です。そこで重視しているのが、その売り場をつくる従業員の意見。私自身、店舗を回る際は店長からパートナー社員まで幅広く意見を聞くようにしています」(中村氏)。
メーカー側は、つい本部のバイヤーを見てしまいがちだが、実際にお客さまと接しているのは現場のスタッフだ。現場の声にこそ、今、何が求められているか、どう見せれば商品が動くのかという、売上アップへのヒントが隠されている。
また、中村氏によると、現場で展開しやすい提案とは、季節やイベントの文脈に乗...


