映画『シャドウワーク』から見直す、本当の顧客理解 ―マーケターが自身の“無意識”と向き合うべき理由―

公開日:2026年9月14日

  • 東紗友美氏

映画の物語や演出には、販促に通じる発想がある。人が惹かれる理由、動くきっかけ、広がる仕掛けをマーケティング視点でひもとく。名作や話題作を題材に、実務に役立つ企画やコミュニケーションのヒントを探る。

今月の映画

『シャドウワーク』

配給:ショウゲート ©佐野広実/講談社 ©2026「シャドウワーク」製作委員会 公開:2026年9月25日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

あらすじ

暴力夫から逃げた紀子(吉岡里帆)は、看護師の路子(美保純)に連れられ三浦海岸の女性保護シェルター〈おうち〉へ。平穏な日々を取り戻す一方で、紀子は住人たちの言動に違和感を覚え始める。同じ頃、自身も夫(北村匠海)のDVに苦しむ刑事の薫(奈緒)は、不審死事件の捜査で〈おうち〉に辿り着く。身分を隠して接触する薫と警戒する住人たち。交錯する思惑の中、彼女たちの運命は予測不能な展開へ向かっていく。

情報過多と常時接続が当たり前となった現代。膨大なデータを用いて顧客を細分化し、「ペルソナ」として精緻なターゲット像を描き出すことは、マーケティングの世界での“当たり前”になりました。

飽和する時代に求められる「ペルソナ設計」の再定義

しかし、私たちはデータによって導かれた「顧客の典型」という思い込みによって、生身の人間の複雑さや、消費者が本当に抱えている痛みを取りこぼしていないでしょうか。

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