AIを使った映画やCMを多数手がけてきた山口ヒロキさんが5月、俳優の別所哲也が主演を務めるAI 短編映画『CINEMA TRAVELER』を公開した。目まぐるしく変化するAIツールの現在。そしてAIと実写が交差する作品づくりの現場とは。
生成ツールの進化と制作体制の変化
映画監督の山口ヒロキさんは生成AIによる映画制作に取り組み、2025年8月にはAI映画『グランマレビト』を劇場公開した。
同年10月にGoogleがリリースしたNanoBananaがキャラクターの一貫性を保てるビジュアル生成ツールだったことで制作環境は大きく変化した。「2024年頃は同じカットに30~40回の生成を繰り返すこともありました。今はプロンプトのコツもわかってきて、狙い通りの画が1回で出ることもあります。制作期間も大幅に短縮されましたし、ノウハウのないまま実験を繰り返す段階は終わったと感じています」。
使用するサービスはKling AIやRunway、音声生成のElevenLabsなどに絞られてきた。複数の画像から間のフレームを補完してカメラワークを指定できるPikaのように、特定の機能が必要なときだけ単月で契約して使うツールもある...


