システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

ブランドの魅力を発信する空間・体験のデザイン

旗艦店を体験型店舗へとリニューアル その狙いは

中川政七商店は今年1月、旗艦店である表参道店を初の体験型ショップとしてリニューアルした。店頭に並ぶアイテムの試着や試食・試飲ができるという。同店では、なぜいま店頭での体験に力を入れるのか。

リニューアル後、店内には実演専用の机や座って飲食したい人向けの椅子を導入。お茶の飲み比べを行ったり、土鍋で炊きたてのご飯が振舞われたりと、店内で人が集まり、時にお客さん同士で言葉が交わされる場になっている。

機能や品質に自信があるからこそ試してもらいたい

1716年の創業以来、300年にわたり日本の工芸品を扱ってきた老舗「中川政七商店」。表参道の店内には、食品や食器、衣料品、インテリアからコスメまで1000点を超えるアイテムが揃う。

リニューアルした「まるごと試せる中川政七商店」では、以下の3つの切り口で「試せる」体験を用意している。1つ目は、試飲と試食のサービス。産地によって少しずつ異なるお茶の味わいや、人気のドライフルーツの味を実際に確かめながら、好みの一品を選べる。

2つ目は、スタッフの実演サービス。土鍋ご飯のおいしい炊き方や長く使うためのお手入れのコツ、蚊帳生地ふきんを下ろす際の糊落としのポイントなどを、店頭でスタッフが実演を交えながら説明する。土鍋ご飯は実際に店内で炊き上げ、炊きたてのご飯をお客さんにふるまい、美味しさを実感してもらいながら説明する。

3つ目は、靴下やレインコートといった、機能性を売りにしている商品の試着サービスだ。暖かい、履きやすいなどの機能性を持つ靴下を履いて店内を歩けるようにし、実際の感覚を確かめられるようにした。例えば、レインコートは着たまま水をかけて撥水具合を確かめられるなど、商品の特徴を体感して納得してもらえるようにする。

「中川政七商店は工芸品のお店なので、扱う商品の多くは手作業で作られています。しかしながら商品によっては、高品質にもかかわらず、一度試さないとなかなか伝わりづらいものもあります。実際、お客さまがギフトでもらったのをきっかけに自分用に買うケースは多く、試してもらえればわかるのにというジレンマを抱えていました」と中川政七商店 チーフデジタルオフィサーの緒方恵さんは話す。その課題を解消するために、「試食」や「試着」の形で商品を開放することにしたのだという …

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア

この記事が含まれる特集

ブランドの魅力を発信する空間・体験のデザイン

ポップアップストアや期間限定店舗など、メーカーを中心としたブランドが、リアルな空間を新たに持つケースが増えている。「午後の紅茶」は代官山で紅茶とフードを楽しめるカフェをオープンし、味の素冷凍食品は日本式餃子の専門店を赤坂にオープンした。集英社の『週刊プレイボーイ』は、新宿歌舞伎町にグラビアアイドルと飲める酒場をオープンし、盛り上がりを見せている。なぜ、いま各社がこぞってリアル店舗の運営に乗り出しているのか。本特集では、各社にその狙いと共に、ブランドや商品をリアルな店舗での体験に置き換えていくための方法を聞いた。

記事一覧

MEET US ON