全世界から集まるクリエイティブ。各部門の審査員たちは、それぞれ審査基準を設け、細かく審査を行う。2016年、その頂点に立ったのは、どんな作品なのか。グランプリ作品を中心に審査員の講評とあわせて見ていこう。

デジタルクラフト部門 グランプリ
Because Music「Because ReCollection」84.PARIS(フランス)
インディペンデントの音楽レーベルBecause Musicの10記念した特設サイト。所属アーティストのこれまでの楽曲とアートワーク(CDジャッケトなど)を連動させ、インタラクティブに触って遊べるようになっている。細部まで計算され、こだわり抜いたクラフト性が評価された。
審査員コメント
デジタルにおけるTONE OF TOUCHを探して

清水幹太(PARTY NY)米澤香子(電通)
米澤▶ 審査方針として掲げられたのは、私たちはデジタルクラフトの審査員なのだから、“クラフト”をきちんと見る、ということ。具体的には、デジタルをどう活用しているのか、それがどう機能しているのか、デジタルスペシィフィックなところはどこなのか…と考えながらも、あくまでもエグゼキューションを大切にしようという話でした。
清水▶ 審査で一番重視したのは、デジタルにおける触り心地です。近年SNSはもちろん、ユーザーがコミットする体験などを提供することで …