1904年に國枝商店として京都で創業した「よーじや」が、2025年3月、リブランディングを発表した。新たにコーポレートロゴやブランドロゴをつくり、おなじみの「手鏡に映る女性」のマークは親しみやすさを重視してキャラクターという位置付けに変更。SNSでは賛否両論が集まり話題となっているが、そこにはどのような意図や経緯があったのか。代表取締役の國枝昂さんに話を聞いた。

リブランディングのタイミングにあわせ、京都新聞に出稿した新聞広告。
コロナ下で売上が97%減に
京都土産の定番として知られる、よーじやのあぶらとり紙。その企画・販売をするよーじやグループの代表に2019年に就任したのが、國枝昂さんだ。先代の急病に伴ってのことだった。「就任以後の約5年間、一貫して推進してきたのが『脱・観光依存』の方針です。今回のリブランディングもその一環で実施しました」と説明する。
特にコロナ下での業績の低迷が大きな後押しとなった。「コロナ下で、酷い月では売上が97%減となりました。もちろんECも対応しており送料無料キャンペーンも行っていましたが、それでも通常の微増にとどまるという状況で。それを受けて、ほとんどのお客さまが“商品が必要だから”買っていたわけではないという事実が浮き彫りに...