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BtoB企業のパーパスドリブンなメッセージ開発

「ガジラを日本一に」地方の中小企業がインハウスで広告制作

地方のBtoB製造業は知名度や採用に課題を持つ企業も多く、継続的なブランディングが必要だ。基幹商品の「ガジラ」などを扱う岡山県のタグチ工業では、2016年にハウスエージェンシーを設立。インハウスで広告制作を進めている。

グループの社員が出演する「KUSACARGON THE MOVIE/たったひとりで3000坪の草刈りをする物語」。テレビCMと連動した動画をWebで公開。

3000坪の草刈りをテレビCMに

岡山県に本社を置く建設機械のアタッチメントメーカー、タグチ工業は6月19日から中国・四国と山陰エリアでテレビCM「KUSACARGON THE MOVIE<予告編>」の放映を開始した。2021年に新工場を竣工する鳥取県大山の3000坪の平地を舞台に、同社の草刈りアタッチメント製品「クサカルゴン」を使って完璧な草刈りを繰り広げるという内容だ。

操縦するのは、メンテナンス専門のグループ会社・タグチアシストのサービススタッフ土井淳志さん。鋭い眼光の土井さんは「クサカルゴン」を操り、次々と草木を刈りまっさらな平地へと仕上げていく。撮影は2019年に行われたもので、詳細はテレビCMと連動した、12分20秒のWeb動画で確認することができる。

タグチ工業は1962年創業で、従業員数約250人。建設機械の先端に取り付けるアタッチメントの基幹商品「ガジラ」などを扱っている。2013年から「ガジラ」を主役としたフルCGのテレビCM制作を始めたが、当時の課題は学生など採用エントリー層への認知拡大だった。

以来、中国・四国エリアで継続的にテレビCMを展開している。「CMだけではなく2015年から発行する季刊の社内報『ガジラ通信』は地元の高校教員の方々などにも配布しており、周辺エリアでの知名度が格段に上がりました。全国約50カ所の書店などにも設置しています」と手応えを明かすのは、経営企画室広報の田口詠子さん。

田口さん自身は大阪の編集プロダクション出身で、2015年に家業であるタグチ工業に入社。前職の経験を活かして『ガジラ通信』の企画・編集を手がける。2020年夏の最新号は全20ページ、巻頭特集は「タグチ、宇宙へ行くってよ・第二弾」とした。2020年10月に任期満了となるJAXAとの共同技術研究の経過を分かりやすく伝えている。

外部にも配布する社内報『ガジラ通信』歴代号。

ハウスエージェンシーを持つ意味

一方、2013年から同社の広告や映像制作を一貫して手がけているのが、ハウスエージェンシーであるG-WORKS 代表取締役 𠮷川賢司さん。香川県高松市在住で、東京にも拠点を置く。当初は広告会社からの依頼でタグチ工業の制作物に関わっていたが、2016年に田口裕一社長の呼びかけでハウスエージェンシーを立ち上げた。

現在は...

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Withコロナ、アフターコロナにおいて、企業コミュニケーションは大きく形を変えた。業績への影響の大小にかかわらず、BtoB企業も例外ではない。一方で、従前から企業理念、パーパスを確立している企業のメッセージは強固であり、ブランドは揺るがない。その強い意志を拡張し、時にはメディアを変えて発信し続けている。従業員、取引先、学生、地域住民、投資家などあらゆるステークホルダーにメッセージを届ける、BtoB企業を支えるクリエイティブ、メッセージの力に迫った。

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